このシリーズは左下のカテゴリー「和歌」に格納されています。
今回から、吉田松陰の門下生だった久坂玄瑞(くさか げんすい)の歌を紹介します。久坂は吉田松陰がもっとも愛した弟子のひとりでした。とても優秀だったそうです。木戸孝允などは、明治維新後「久坂が生きていたら、私などは足元にもおよばないだろう」と語っています。
でも二十五歳という若さで蛤御門の変で流弾を受けて自決しました。
ほととぎす 血になく声は 有明の 月よりほかに 聞くものぞなき
ほととぎすが血を吐いているというのは、志士の悲願をあらわしています。ぐっとくる歌ですね。
では、今日の拙首です。
みずからを 振り返りみて この五ヶ月 まだまだひよこ 甘い自分が
ほんとうに敵は誰ですか、私です。ですね。
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