和歌

| コメント(0) | トラックバック(0)
   このシリーズは左下のカテゴリー「和歌」に格納されています。

 引き続き久坂玄瑞の歌を紹介します。

 ふるさとの 花さへ見えずに 豊浦の 新防人(にいさきもり)と われは来にけり

   この詞書として、「周防のくに富海より故郷へ送れる文の中に」とあります。文久三年四月、京都から馬関(下関)への旅中の歌です。玄瑞のふるさと萩 へは遠い距離ではないのに、国事多忙の身には、花を惜しむいとまさえありません。新防人とは、万葉人にちなんだ新しい時代の防人という意味でしょう。花を 愛する心と、国事に身を捧げる気持ちが見事に統一されています。この時、玄瑞二十五歳です。強烈ですね。


 では、拙首を。

 気のおける 仲間つどひて ひとときも 笑わぬときの なきぞたのしき

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/937

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2009年5月31日 07:22に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「福岡高校テニス部日誌」です。

次のブログ記事は「戦国策」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。