和歌

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 大正天皇の御製を紹介します。

 降る雨の おとさびしくも 聞こゆなり 世のこと思ふ 夜はのねざめに

  天皇とは、こんなにも常に国のことを考えていらっしゃるのです。その価値観を私達の祖先は大切にしてきました。それが公職追放からはじまり、挙句の 果てはモスクワコミンテルンの日本批判の内容を、日本人が受け入れてしまいました。なんと愚かなことでしょう。
 「夜は」は「夜中」をいいます。世のことをお思いになられて、深夜めざめさせたまうのです。簡易平明なおことばづかいなのに、胸にぐっとくるものがあり ます。

 では、拙首をひとつ。

 踏み場なき 光の中に つつまれて この世のものか とびかふほたる

 子供の頃、一時期静岡県駿東郡裾野町(現在の裾野市)に住んだことがありました。自然あふれる町で、毎日富士山を眺めながら暮らしていました。遠 足に、水筒を持っていった記憶がありません。いたるところに、湧き水があったからです。そのきれいな水に蛍がきます。あふれんばかりに。はじめて見たとき は、その美しさに言葉が出ませんでした。あの、きれいな光景はいまでもあるのだろうか。そんなことを思い出しました。

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このページは、宝徳 健が2009年6月24日 06:19に書いたブログ記事です。

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