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大正天皇の御製を紹介します。
降る雨の おとさびしくも 聞こゆなり 世のこと思ふ 夜はのねざめに
天皇とは、こんなにも常に国のことを考えていらっしゃるのです。その価値観を私達の祖先は大切にしてきました。それが公職追放からはじまり、挙句の
果てはモスクワコミンテルンの日本批判の内容を、日本人が受け入れてしまいました。なんと愚かなことでしょう。
「夜は」は「夜中」をいいます。世のことをお思いになられて、深夜めざめさせたまうのです。簡易平明なおことばづかいなのに、胸にぐっとくるものがあり ます。
「夜は」は「夜中」をいいます。世のことをお思いになられて、深夜めざめさせたまうのです。簡易平明なおことばづかいなのに、胸にぐっとくるものがあり ます。
では、拙首をひとつ。
踏み場なき 光の中に つつまれて この世のものか とびかふほたる
子供の頃、一時期静岡県駿東郡裾野町(現在の裾野市)に住んだことがありました。自然あふれる町で、毎日富士山を眺めながら暮らしていました。遠 足に、水筒を持っていった記憶がありません。いたるところに、湧き水があったからです。そのきれいな水に蛍がきます。あふれんばかりに。はじめて見たとき は、その美しさに言葉が出ませんでした。あの、きれいな光景はいまでもあるのだろうか。そんなことを思い出しました。
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