士魂商才第二十七号(11月24日の日誌)

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 士魂商才第二十七号の原稿が完成しました。27日に発送します。今月中にみなさんのところに届きます。

 巻頭言だけ載せておきます。

【第二十七号:心即理】

 いつもお世話になっております。「士魂商才(しこんしょうさい)」の第二十七号です。

 第二十七号のタイトルは、「心即理」とさせていただきました。「しんそくり」とお読み下さい。

 この言葉は、陽明学を読んでいて知った言葉です。明の孝宗が崩じ、十五歳で明朝十一代皇帝となった武宗は、宦官劉瑾(りゅうきん)ら八名を寵愛し、その八名は大いに国政を乱しました。諌めた多くの臣下も投獄されました。当時三十五歳の王陽明はこれらの臣を救う文を上奏して武宗の怒りに触れ、投獄されました。出獄した後も、南蛮の地に左遷されます。蛮地に赴くときも、劉瑾の刺客に狙われますが、なんとか逃げ延びます。

 赴任した蛮地で、父が劉瑾に職を罷免されたと知った王陽明は、劉瑾の魔手がいつ自分に及ぶかもしれないと思い、死生の念に心を動かされます。また、王陽明は、死生の念も超脱できないようでは、格物致知(次頁参照)の道も知りえないと考えました。さらに、聖人がこのような境地にいればどのように対処しただろうかと思い凝らしました。そして、座禅のようなものを続け、「聖人の道はすべてがわが性中に備わっている。これまでのように、物の理(ことわり)を心の外に求めてきたのは誤りだ」と悟ります。格物致知は心に求めるべきであるという物と理と心が一体となることを「心即理」と表現しました。

戦後教育を受けてきた私たちは、困難に当たると、すぐに、自分以外の外に外に理屈を求めてしまいます。私は今、なんとなく、内に原因があるのだということが「わかる」ようになりました。これも、この数年間いろいろなことを継続してきたからだと考えます。しかしながらまだ、「できる」段階に至っていません。だから、まだ、夢が十分実現しません。何かがあると、まだ人の責任にするときがあります。

今年もあと1ヶ月余りです。「心即理」を十分に自問自答し、来年に備え、来年は、さらに自分に負荷をかけ、より小さな自分を知り、「心即理」を少しでも体得できるようになります。わが社は創業時の私のミスから、まだまだ苦しい経営が続いていますが、このことを実現するためにその苦しさを天から与えられていると理解しています。

これが、第二十七号のタイトルを「心即理」とした理由です。

 

これからもご指導よろしくお願い申し上げます。では、第二十七号「心即理」をお楽しみください。

 

感謝合掌

 

平成二十一年十一月吉日

株式会社 経営戦略室

代表取締役 宝徳 健

 


格物致知

簡単に言えば、物事の道理や本質を深く追求し理解し、知識や学問を深め得ることを言います。  
 四書・五経は儒教の聖典です。この四書、つまり『論語』『大学』『孟子』『中庸』の四経典のうち『大学』は、儒教の教義を簡潔に体系的に述べた名著として知られていますが、その内容は、三綱領、八条目ということに要約されます。三綱領とは、「明徳を明らかにし、民を親しみ、至善に止る」の三項、八条目とは、「格物・致知」の二項と、「意(こころばせ)を誠にし、心を正し、身を修め、家を斉え、国を治め、天下を平らぐ」の六項を合せた八項目のことです。これらは、儒教思想の体系を巧みに論理だてて説きあかしています。ところが八項目のうち六項目については、『大学』の文中で詳しい解説があたえられているのに、「格物致知」の二項については、一言も説明が加えられていません。ひよこクラブで大学を暗唱していますが、いつも不思議に思っています。「格物致知」がわからなければ、段階を追って組みたてられている八条目の思想が出発点から曖昧になります。そこで、とくに宋代以降、儒学者のあいだで、この解釈をめぐって異説百出し、儒教哲学の根本問題として論争の的となってきました。なかでも、代表的な学説をとなえたのが、朱子と王陽明です。 朱子は、「格物致知」について、すべての物には理があり、それを極めることだと解釈しました。朱子に心服していた陽明は、この教えに従い「格物致知」の真義を体得しようとして、理は一木一草にまであるというからには、家の囲りに生い茂っている竹にも、もちろん理はあるはずだと考え、竹を一本一本切りとって、まず竹の理を窮めようとしました。ところが、竹をみつめ幾日も沈思黙考を続けたのですが、どうしても竹の理なるものがわかりません(あたりまえですよね)。煩悩のあまり、陽明は病気になってしまいました。そこでかれは朱子の学説に疑いを起し、やがて、朱子から離れ、朱子とは違った次のような「格物致知」の解釈を考えだすことになります。
 
「格物の物とは事である。事とは親につかえるとか君につかえるとか、すべて心の動き意のあるところのものだ。事というからにはそこに心があり、心の外には物もなく理もない。だから、格物の格とは、正すと読むべきで、事を正し、心を正すことが格物である。悪を去り、心を正すことによって、  人は心のなかに先天的に備える良知を明らかにすることができる。これが知を致すことであり、致知である。」
 知的分析を重んじた朱子の解釈に反対し、陽明は「心則理」とか「知行合一」とかいう実践を重んじて行的立場を重視するところから、このような「格物致知」の解釈を考え出しました。


【昨日の行動検証】
朝ごはん:スパゲッティとパンとイチゴジャムと牛乳
昼ごはん:サンドイッチとコーヒー
夜ごはん:居酒屋

Ⅰ 行動
 岐阜→IKさん→大阪

1.総評:今日の目標は達成できたか? 3点 

(1)ルーティン
 11個(今月272/284 95.8%) 

(2)期日目標(17/33 51.5%)(24日の朝まで)

 特にありませんでした。

(3)年間行動目標(今年はあと38日:今月はあと7日)

①ブログ(年間目標1000通、月間60通)1通:○1通(残り年74通、1.9通/日、月18通・2.6通/日)
②連絡先(年間目標1000人)  現在970人  あと30人
③手紙(年間目標3000通、月間200通)0通(残り年886通・23.3通/日、月123通・17.6通/日) 士魂商才が64通 残り59通 8.4通/日 
④握手(年間目標6000回、月間300回)10回:×6回(残り年624回・16.4回/日、月達成・+28回/日) 
⑤勉強(年間目標500時間、月間50時間)0時間(残り年147時間・3.9時間/日、月9時間・1.3時間/日)
⑥読書(年間目標500時間、月間50時間)1時間:○1時間(残り年31時間・0.8時間/日、月17時間・2.4時間/日) 
⑦ストローク(年間目標5000回、月間300回)10回:×0回(残り年88回・2.3回/日、月1回・0.1回/日)    
⑧瞑想(年間目標1000回、月間200回)8回 年間計画達成済み 毎日8回実行中
⑨ランニング(年間目標300キロ、月間10キロ)0キロ あと4キロ
⑩体重(年間目標70キロ、72キロ維持)70キロ 75キロ 
⑪睡眠(年間目標1825時間、月間150時間)4時間:○3時間(残り年253時間・6.7時間/日、月58時間・8.3時間) 

2.心理:やる気、元気、集中力はあったか?
  とっても   5点

3.身体:体力、体調、フットワークはどうだったか? 
  快調  5点

4.仕事:スキル・ノウハウの向上はあった?
 コンセプトづくり 5点

5.生活:家族との関わりや私生活はどうだったか?
 メールをしました   3点

6.教養:自己啓発、自己学習になることはあったか?
 自社株対策

Ⅱ 昨日をもう一度やり直せるとしたら?
 飲みすぎ 

Ⅲ 生き方にプラスを与えた言葉や出来事
 致良知

Ⅳ 昨日の自分のベスト10
①IKさんとHYさんとの打ち合わせが楽しかった。時間があっという間に経った。
②IKさんと一緒に大阪に行けた
③大阪で前の会社の先輩と会えた
④「運命の人 山崎豊子著」を読み始めた
⑤自社株対策をたくさん勉強した   
⑥新しい情報をふたつ仕入れた
⑦風邪引きそうだったが大丈夫だった
⑧IKさんと楽しく飲めた
⑨Aさんがメールをくれた

Ⅴ 昨日5回笑ったこと
①IKさんと打合せしながら
②HYさんと打合せしながら
③OTNさんと食事をしながら
④IKさんと食事をしながら
⑤IKさんと飲みながら

Ⅵ 昨日5回感動したこと
①先輩のOTNさんが久しぶりに会うのにとてもよくしていただいた
②IKさんHYさんと打合せをしながら。強い会社だな~って思って。
③士魂商才の巻頭言を書きながら
④士魂商才の親父の記事を読みながら
⑤「運命の人」の素晴らしさを読みながら 

Ⅶ 昨日感謝したこと
①IKさんとHYさんがほんとうに真剣に前を向いている姿
②OTNさんのお心遣い
③OTNさんに士魂商才をもらっていただけたこと
④IKさんとの飲み会が楽しかったこと

Ⅶ PNP(ポジティブ・ネガティブ・ポジティブの表現方法)
 いろいろなことがやれるようになってきたね。でも、まだ、自分からの動きが全然足りないよ。こちらから言う前に、状況を連絡してくれると、心が落ち着くんだけど。

Ⅷ アイ・メッセージ
 そう、その返信内容でいいんだよ。それを事前に送ってくれたら僕はうれしいな。

【今日の私】

Ⅰ 今日の一言
 慎独

Ⅱ 行動予定
 中津川(Gさん)

2.期日目標
 特にありません

【11月の年間行動目標と本日の目標】

①ブログ(年間目標1000通、月間60通)1通
②連絡先(年間目標1000人、月間1000人) 現在970人
③手紙(年間目標3000通、月間200通)10通
④握手(年間目標6000回、月間300回)10回
⑤勉強(年間目標500時間、月間50時間)0時間
⑥読書(年間目標500時間、月間50時間)2時間    
⑦ストローク(年間目標5000回、月間300回)10回  
⑧瞑想(年間目標1000回、月間200回)8回
⑨ランニング(年間目標300キロ、月間10キロ)0キロ
⑩体重(年間目標70キロ、72キロ維持)74キロ
⑪睡眠(年間目標1825時間、月間155時間)5時間


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このページは、宝徳 健が2009年11月25日 11:24に書いたブログ記事です。

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