和歌

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 万葉集の歌を紹介します。

 一二(いちに)の目 のみにはあらず 五六三(ごろくさむ) 四(し)さへありけり 双六(すごろく)の頭(さえ)
 「一二の目だけではなく、五六三 四さえあるよ、双六の采には」

 なんとまあ、昔の日本人は双六さえも和歌にしてしまう情緒があったのですね。すごいすごい。この情緒が少しでも現代日本人に取り戻せたなら、日本はもっと平和になるでしょう。
 このユーモアのセンスはあの苦しい戦後にもありました。華族であった人たちが、戦後没落し、華族の夫人たちが、土方作業をする人夫(にんぷ)にまで、落ちぶれたといいます。でも、そんな夫人たちが詠んだ、川柳があります。

 世は逆さ 昔は夫人 今、人夫

 夫人と人夫をさかさまにして詠んでいます。
 このたくましさとユーモア。今の私たちが失ったものです。戦争だけでなく、戦前を全て否定する人たちがいますが、どう考えても、戦前の日本人の方が、今の日本人よりもすばらしいことは事実です。


 では、拙首です。

 十七歳(じゅうななとせ) その成長を みるたびに 苦しみ忘る みなぎる力

 昨日は息子の十七歳の誕生日でした。苦しいときも、彼と話をしたり、彼の寝顔を見たりすると全部忘れます。子供とはものすごい命のパワーを持っていますね。人をこんなにも元気にするのですから。

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このページは、宝徳 健が2009年11月 7日 07:29に書いたブログ記事です。

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