このシリーズは右のカテゴリー「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」に格納されています。シリーズでご覧になりたい方はどうぞ。
さ~て、妖犬八房にとんでもない約束をしてしまった里見義実(よしざね)です。どうなることやら。
さ~て、妖犬八房にとんでもない約束をしてしまった里見義実(よしざね)です。どうなることやら。
八房はやる気満々です。義実(よしざね)は、「なるほど伏姫もお前を可愛がっておるからな~。うまくいったら婿にしてやろう」と笑いながらまたもやとんでもない約束をして、奥に入りました。
このやり取りを冗談にしか思っていない義実は、今夜が最後と覚悟を決め、妻子や老臣を奥の間に招集しました。そして、水盃を酌み交わしました。水盃は、ほんとうはお酒でやるのですが、もうこのときの城内にはお酒はありません。文字通り「水」盃となってしまいました。そして、七日間一粒の食料にもありつけない将兵とともに月が出たら一斉に出撃して斬り死にしようと準備を整えました。
そ・そ・そ・そのときです。外で犬がなく声がします。ろうそくを縁側からかざし「八房、八房」と呼びかけると、犬は、何か生首をくわえているではありませんか。八房はその生首を縁側まで持ってきて、ポンと乗せました。な・なんと、それは敵将景連(かげつら)の首ではありませんか。
「景連の首だぞ。敵の大将景連の首だ!敵は幾千あれど、あとは烏合の衆。蹴散らせ!!!」という命令とともに、城門を開いて里見勢は一斉に攻撃に入ります。大将をなくした敵は、たちまち降伏しました。
こうして里見義実は、房総を再び平定しました。
房総というのは、私が社会人3年目~6年目の3年間、営業で駆けずり回っていた地域です。千葉から約100キロ以上あります。今は、館山自動車道が開通していて、千葉から1時間程度で行ってしまいますが、当時は2時間半~3時間かかりました。なんせ、広い半島です。夏は、観光地で、まともなルートでいくと、ヘタをすると8時間ぐらいかかります。ですから、房総に車を置いて、電車で往復するか、秘密の別ルートを開拓するしかありません。両方やっていましたが、開拓したルートは、国道というのに、猿の家族が闊歩している道でした。
房総半島、それも、内房を主体とした、安房地区は、平群郡、安房郡、朝夷郡、長狭郡の4つに分かれています。安房郡は保田、富浦、館山など、東京湾に面しており、水産資源が豊富です。平群郡は、山の中。とても国道とは呼べない410号線が走っています。朝夷、長狭は外房に面しています。今の鴨川あたりかな。お米の産地です。
まあ、余談はさておき、さってと。このあと、どげんなるとかいな(博多弁)。
このやり取りを冗談にしか思っていない義実は、今夜が最後と覚悟を決め、妻子や老臣を奥の間に招集しました。そして、水盃を酌み交わしました。水盃は、ほんとうはお酒でやるのですが、もうこのときの城内にはお酒はありません。文字通り「水」盃となってしまいました。そして、七日間一粒の食料にもありつけない将兵とともに月が出たら一斉に出撃して斬り死にしようと準備を整えました。
そ・そ・そ・そのときです。外で犬がなく声がします。ろうそくを縁側からかざし「八房、八房」と呼びかけると、犬は、何か生首をくわえているではありませんか。八房はその生首を縁側まで持ってきて、ポンと乗せました。な・なんと、それは敵将景連(かげつら)の首ではありませんか。
「景連の首だぞ。敵の大将景連の首だ!敵は幾千あれど、あとは烏合の衆。蹴散らせ!!!」という命令とともに、城門を開いて里見勢は一斉に攻撃に入ります。大将をなくした敵は、たちまち降伏しました。
こうして里見義実は、房総を再び平定しました。
房総というのは、私が社会人3年目~6年目の3年間、営業で駆けずり回っていた地域です。千葉から約100キロ以上あります。今は、館山自動車道が開通していて、千葉から1時間程度で行ってしまいますが、当時は2時間半~3時間かかりました。なんせ、広い半島です。夏は、観光地で、まともなルートでいくと、ヘタをすると8時間ぐらいかかります。ですから、房総に車を置いて、電車で往復するか、秘密の別ルートを開拓するしかありません。両方やっていましたが、開拓したルートは、国道というのに、猿の家族が闊歩している道でした。
房総半島、それも、内房を主体とした、安房地区は、平群郡、安房郡、朝夷郡、長狭郡の4つに分かれています。安房郡は保田、富浦、館山など、東京湾に面しており、水産資源が豊富です。平群郡は、山の中。とても国道とは呼べない410号線が走っています。朝夷、長狭は外房に面しています。今の鴨川あたりかな。お米の産地です。
まあ、余談はさておき、さってと。このあと、どげんなるとかいな(博多弁)。
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