このシリーズは右のカテゴリー「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」に格納されています。
信乃と額蔵が兄弟のちぎりを交わしたところまででした。ふたりはその関係がばれないように、わざと仲が悪いようにみせかけたのでした。
信乃と額蔵が兄弟のちぎりを交わしたところまででした。ふたりはその関係がばれないように、わざと仲が悪いようにみせかけたのでした。
喪が明けると、信乃は蟇六(ひきろく)と亀篠(かめささ)夫婦に引き取られます。十一歳というのに元服をして男に戻りました。
「おまえが二十歳になったら、浜路をめあわせて、二代目尊重、我々は左団扇で隠居さ。待ち遠しいね~」と亀篠が言いました。一方で、亀篠は、額蔵をひそかに呼んで、信乃の秘密をさぐるように言いつけ、信乃の世話係りにしました。
数年の年月が流れました。信乃は十八で六尺(180センチ)近くも背丈がある立派な若者に、浜路は、二つ下のそれはもうきれいな娘に成長しました。
蟇六と亀篠は、早く二人の婚礼を上げたかったのですが、近くで戦が起こり、大塚村でもなんとなくあわただしく、その機会がなかなか訪れませんでした。
あるとき、亀篠が、信乃のところにあわただしくやってくるではありませんか。何でしょう?つづく。
「おまえが二十歳になったら、浜路をめあわせて、二代目尊重、我々は左団扇で隠居さ。待ち遠しいね~」と亀篠が言いました。一方で、亀篠は、額蔵をひそかに呼んで、信乃の秘密をさぐるように言いつけ、信乃の世話係りにしました。
数年の年月が流れました。信乃は十八で六尺(180センチ)近くも背丈がある立派な若者に、浜路は、二つ下のそれはもうきれいな娘に成長しました。
蟇六と亀篠は、早く二人の婚礼を上げたかったのですが、近くで戦が起こり、大塚村でもなんとなくあわただしく、その機会がなかなか訪れませんでした。
あるとき、亀篠が、信乃のところにあわただしくやってくるではありませんか。何でしょう?つづく。
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