士魂商才第二十九号(2月2日の日誌)

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 この日誌は右のカテゴリー「ひよこクラブ」に格納されています。明日はもしかしたら日誌を書けないかもしれません。

 士魂商才第二十九号が完成しました。1月・2月合併号です。本日送付を開始します。皆様のお手元には遅くとも来週頭には着きます(メール便なので不確定)
 巻頭言を掲載しておきます。

 

【第二十九号:体認自得】

 いつもお世話になっております。「士魂商才(しこんしょうさい)」の第二十九号です。

 第二十九号のタイトルは、「体認自得」とさせていただきました。「たいにんじとく」とお読み下さい。

「聖賢(せいけん)の人を教うるは、医の薬を用うるが如し。・・・要は病を去るに在りて、初めより定説無し。若し一方に拘執(こうしゅう)せば、人を殺さざること鮮(すくな)し。」

 

 陽明学の祖、王陽明が、「吾の顔回(孔子が最も愛した弟子)である」と称えた人が「徐愛」でした。徐愛は、陽明より十六歳年少で、陽明の妹婿です。陽明の言をまとめた「伝習録」はこの徐愛がその上巻の原本をほぼ編纂したといわれています。前述の言葉は、その序に引用した一文です。王陽明自身は、言行録を残すことに反対していました。門人の中に陽明の言をひそかに筆録している者がいると聞いた陽明の戒めの言葉です(これを説明する陽明の言葉は次頁に掲載します)。陽明は、学問とは、その人の状態に応じて必要となるのであり、自分の言が言行録になり、それが「経学」的に硬直した形で読まれることの弊害を恐れていたのです。ほとんど著述をしませんでした。

 この戒めにもかかわらず徐愛は陽明の言を筆録し続けました。それを知って忠告した一門人に徐愛は「君の言うことこそ一方に固執している」といい、孔子が顔回と子貢に伝えた言を引用して矛盾も両可であること説きました(この言葉も次頁掲載)

 私たちは何かを学ぶと直に「口耳(こうじ)の学:単なる耳学問」」として受け取って、体認して自得することなく、目先の利益のためだけに使おうとしてしまいます。孔子の弟子である曽子も言っています「習わざるを伝えしか」と。

 大切なのは、自分のものとしているかどうか。また、自分の体験や知識を優先させず、互いの欠点を直すために修行になっているかどうかです。これは、経営者や私たちコンサルタントにとって、戒めにする必要があることです。

 これが、第二十九号のタイトルを「体認自得」とした理由です。

 私たちは、東洋人なのに、西洋のことばかり勉強しています。科学技術は西洋が先に発展しましたが、人間としての在り方、考え方は、むしろ、東洋の方が古代から進んでいます。もう少し東洋のことも学んでも良いのではないでしょうか。 

ご挨拶が遅くなって申し訳ございません。旧年中は大変お世話になりました。本年もご指導よろしくお願い申し上げます。では、第二十九号「体認自得」をお楽しみください。

 

感謝合掌

 

平成二十二年二月吉日

株式会社 経営戦略室

代表取締役 宝徳 健

 


(門人の中に陽明の言をひそかに筆録している者がいると聞いた陽明の戒めの言葉)

 聖人賢人が世の人を教えるのは、医者が病人に薬を与えるようなものである。すなわち、病状に応じて処方し、体調を診て匙加減(さじかげん)をする。目的は病気を治すことで、初めから決まった処方があるのではない。もし、一方に固執し匙加減を怠ったならば、病人を殺してしまうことになりかねない。

 

今、私が諸君と講学しているのは、互いの短所欠点を直すための修行に過ぎず、それが改まれば私の言など無用の長物である。だから、いつまでもそれを墨守(ぼくしゅ)し不変の成訓(せいくん)とするならば、いずれの日にか己を誤り人を誤るであろう。そうなれば、私の罪はあがないきれないほどのものになる。

 

 

(徐愛に忠告した門人に対して徐愛が答えた言葉)

自分が先生の言を筆録するのは、もとより先生が望まれることではなく、我々が常に先生の膝下(しっか)にいるならば、その必要もない。しかし、いずれ我々も先生のもとを去る日が来る。そうして手本となる先生がおられないようになると、薄劣(はくれつ)な自分など記録した先生の言に対面し奮発することがなければ堕落してしまおう。

 

しかし、我々が先生の言を耳に入って直ぐ口に出すような口耳(こうじ)の学(単なる耳学問)として受け取るだけで己に体認しなければ、自分の筆録は先生に対して大きな罪を犯すことになろう。そうではなく、言葉の奥の真意を汲み取り、これを実践躬行(じっせんきゅうこう)するならば、先生の言は無くてはならないものとなろう。

 

 

 

徐愛が筆録していてくれなかったら、私たちは、伝習録を読むことがなかったのですね。

私たちも、周りの人を殺さないようにしましょう。

 

 ちなみに、現在の伝習録の構成では、早世した徐愛の遺稿(序文と最初の十四か条)に門人の薛侃(せつかん)が、自分の筆録と陸澄の筆録を合わせて伝習録の上巻としてまとめました。その中巻は陽明の書簡、下巻は門人六人の筆録を収めたものとなっています。


【昨日の行動検証】
朝ごはん:モスバーガーでホットドックモーニング
昼ごはん:お弁当
夜ご飯:出光時代の同僚と軽く会食

万歩計 12236歩 体重78.0キロ 

Ⅰ 行動
 朝寝坊。子供と朝、たくさん話して家を出発。9時~10時、朝のおつとめ、ブログ、暗唱。10時~12時半、士魂商才の完成とSBTさんにいく準備。 12時半~13時に移動。13時~14時半まで打ち合わせ。14時半~15時移動。15時~18時まで期日目標があと少しのものばかりなので、片付ける。 18時~19時半まで会食。20時帰宅。期日目標の残りと手紙を書く。本を読む。今日は大丈夫。緊張感を持って過ごせます。うれしい、楽しい、幸せ、愛し てる、大好き、ありがとう、ついてる(この7つの言葉を祝福神というそうです)→手紙と本がだめでした。

1.ルーティン

 完結(24/24 100.0%) 

2.期日目標 (28/52 53.8%)
①士魂商才第二十九号の完成:○
②Fさん相続対策資料一覧表:○
③FさんR社対策:○
④IWさん相続枠組み:× 土曜日
⑤バトルアンケート:× 土曜日
⑥エクスチェンジ手紙:× 土曜日


3.年間行動目標  (今年はあと333日)
①読書 目標200冊  現26冊 残り174冊 
②手紙 5000通 現在120通  残り4880通(14.7通/日)


Ⅱ 昨日の自分のベスト10
①出光の同僚が尋ねてきてくれた
②士魂商才が完成した
③出光の同僚とものすごく良い話が出来た
④出光の同僚が素敵なお店に連れて行ってくれた
⑤IWさんから素敵なメールをいただいた
⑥士魂商才発送の準備ができた
⑦新しいお客様から依頼があった
⑧たくさん歩けた
⑨期日目標はまだまだだが、今週は、手帳が良くできているので、消しこみが気持ちいい
⑩期日目標で進んだものがあった

Ⅲ 昨日5回笑ったこと
①出光の同僚と会食しながらとても楽しく話せた
②子供と話しながら
③SBTさんとたくさん話しながら
④SBTさんのマネジャーとたくさん話しながら
⑤KWMさんと電話で話しながら

Ⅳ 昨日5回感動したこと
①出光の同僚が尋ねてきてくれた
②出光の同僚ととても素敵な会話がでえきた
③子供がたくさん話してくれた
④SBTさんと良い話し合いが出来た
⑤完読していないが、良い本にめぐり合えている

Ⅴ 昨日感謝したこと
①出光の同僚が尋ねてきてくれた
②出光の同僚がブログを読んでくれている
③IWさんから素敵なメールをいただいた
④新しいお客様から事業承継のご依頼をいただいた
⑤士魂商才の発送準備が終わったこと
 
【今日の私】

Ⅰ 今日の一言
 慎独、事上磨錬

Ⅱ 行動予定
 4時起床。準備をして5時2分の始発電車で事務所へ。期日目標の確認と朝のおつとめを10時まで。ブログその他を11時まで。暗唱も。11時に事務所をでて11時30分大阪発の電車で能登川へ。12時38分着。昼食をとってから、ASSへオペレーション確認に行く。その後、Fさんと打ち合わせ、幹部会議を行う。本日は、滋賀泊。電車の中で途中まで読んでいる本を1冊読みきる。手紙も時間を見つけてなんとか10通書く。今日も心がさぼるリスク話し。もしそうなったら、新しい瞑想を行う。「うれしい、楽しい、幸せ、愛してる、大好き、ありがとう、ついてる(祝福神)」

Ⅲ 期日目標
 特にありません。 

Ⅳ 年間行動目標 今日の目標 
①読書 目標200冊  今日1冊
②手紙 5000通 現在117通 今日10通

※読んだ本
「ス カートの風邪(呉 善花(お そんふあ 角川文庫)」 「続スカートの風邪(呉 善花(お そんふあ 角川文庫)」 「感動を与えて逝った12人の物語  大津秀一著 致知出版社」 「小さな人生論④ 藤尾秀昭 致知出版社」 「人生に生かす易経 竹村 亜希子 致知出版社」 「民主党政権で中小企業はこう 変わる 八木 宏之 サンマーク出版」 「FPジャーナル 日本FP協会」 「財務諸表論」 「新ス カートの風邪(呉 善花(お そんふあ 角川文庫)」 「ハガキ道 坂田道信 PHP」 「ハガキ道に生きる 坂田道信 致知出版社」 「孝経 人生をひ らく心得 伊與田覚 致知出版社」  「月間致知2月号」「日本を弑(し)いする人々 PHP」 「企業診断ニュース 中小企業診断協会」 「月間出光」  「ピンクの紙の夢実現術」 「100%幸せな1%の人々」 「歎異抄入門」 「正法眼蔵入門」 「法華経入門」 「武士道 三笠書房」 「武士道」 「正信愒を読む」 「本当の日本の歴史教科書」 「密教入門」 「経営が苦しいときの給料の払い方」 現在23冊

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コメント(2)

宝徳さん、いつも士魂商才をありがとうございます。
また、今月も素敵な巻頭言を感謝しています。
今回の巻頭言もそうですが、王陽明の
「心即理」「知行合一」「事上磨錬」などの言葉には深く
感銘を受けます。
それと同時に、そのような言葉を聞いて心が照らせれるのではなく
、心がすべてを照らしていくような学びができればと思っています。どうぞ、これからもよろしくお願いします。

岩塚さん、いつもコメント感謝します。「心がすべてを照らしていく」っていい言葉ですね。実現しましょう。何百年も何千年も風化しない言葉って素敵ですね。

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このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2010年2月 3日 09:59に書いたブログ記事です。

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