このシリーズは右のカテゴリー「貞観政要」に格納されています。
唐の太宗が行った理想の政治とされる「貞観政要」を紹介しています。徳川家康、北条政子も読んだといわれています。
初心を忘れた太宗に対する魏徴の命がけの諫言が続きます。
唐の太宗が行った理想の政治とされる「貞観政要」を紹介しています。徳川家康、北条政子も読んだといわれています。
初心を忘れた太宗に対する魏徴の命がけの諫言が続きます。
「陛下は、即位されたばかりの頃は、高い地位についておりながら、よく下々のことに通じておられました。それゆえ、なるべく負担をかけまいと、やりたいことも控えられ、お好きな狩も、道具を処分されて、お出かけになることをきっぱりと断念されました。
しかし、せっかくの志も数年とは続きませんでした。狩に出かけて百日も都を留守にするほどではないにしましても、しばしばお出かけになっては無益な摂政をされ、人民の批判を受けております。鷹や猟犬にしましても、遠い外国にまで朝貢させるようになりました。時には軍事教練に名を借りてはるばる遠くまでお出かけになり、朝早く出て夜遅く帰ってこられます。馬を走らせる楽しみに溺れて、不測の事態の起こることなど、まったく意に介しておられません。もし、万一そんな事態が怒りましたら、手の施しようがないでしょう。
これが有終の美を飾れない七つ目であります」
まだまだ、続きます。
しかし、せっかくの志も数年とは続きませんでした。狩に出かけて百日も都を留守にするほどではないにしましても、しばしばお出かけになっては無益な摂政をされ、人民の批判を受けております。鷹や猟犬にしましても、遠い外国にまで朝貢させるようになりました。時には軍事教練に名を借りてはるばる遠くまでお出かけになり、朝早く出て夜遅く帰ってこられます。馬を走らせる楽しみに溺れて、不測の事態の起こることなど、まったく意に介しておられません。もし、万一そんな事態が怒りましたら、手の施しようがないでしょう。
これが有終の美を飾れない七つ目であります」
まだまだ、続きます。
コメントする