貞観政要

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 魏徴の諫言がまだまだ続きます。貞観政要のクライマックスですね。
「孔子がこう語っています。『君主は礼をもって臣下に接し、臣下は誠をもって君主に仕える』と。してみますと、君主たるもの、人としての正しい道をしっかりと守って臣下に臨まなければなりません。

 陛下は、即位された当初は敬意を持って臣下に接しましたので君恩はあまねく臣下にゆきわたり、臣下の真情もよく陛下のもとに届いておりました。それゆえ、臣下はこぞって陛下のために力を尽くし、なによとつ包み隠すようなことはありませんでした。ところが近年、そのあたりの配慮に欠ける例が多々見られます。

 たとえば地方官が都へ上ってきたとします。宮中に参内して、直接、地方の実情をお耳に入れたいと願っても、お会いになろうとしませんし、指示を仰いでも、通り一遍のお言葉しか返ってきません。それどころか、短所をあげつらわれ、些細な過失を咎められることも珍しくありません。これでは、いかに弁舌すぐれた臣下でも、心で思っていることを申し述べることができなくなります。むろん、君臣が心をひとつにして政治に取り組むことなど、望むべくもありません。

 これが有終の美を飾れない八つ目であります」


 まだ、続きます。

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このページは、宝徳 健が2010年2月21日 00:18に書いたブログ記事です。

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