どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝

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 角太郎の父に化けた妖怪、船虫、一味との戦いに現八が加勢しに戸棚から飛び出してくるところまででした。

義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵
礼:きっと角太郎ですね。犬士になったときの名前はまだわかりませ ん
智::犬坂毛野(いぬさかけの) 小文吾が軟禁されているときに助けた女に化けていた犬士
忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶ んご) 行徳の旅籠屋の息子
 現八は手裏剣を投げます。それが、まあ、角太郎の弟に当たる、妖怪の子に当たり、そいつは、もんどりうって倒れました。次に現八は、船虫を、囲炉裏に投げ飛ばしました。

 角太郎はこれをみて怒り、「いらぬおせっかいをするな、犬飼現八。弟と継母を害して助かるつもりはない。弟と継母の仇。いざ、勝負」。こまったものです。

 現八は、戦いで右手から血が出ている角太郎のところに行き、洞窟であった男の髑髏にその血を染み込ませました。すると、それにしたたる血潮は吸い込まれるようにこびりつく。これこそ何より確かな親子の証ではありませんか。
 
現八「早まり給うな、犬村氏。打ち倒された人間は、貴殿の父親にあらず。この髑髏こそ、真の亡父のものである。あなたの血とひとつになったことこそ何よりの親子の証拠。まずは怒りを刃とともにおさめてよく聞きたまえ」

角太郎「どうもわからん。それではあそこに倒れた父上は父上ではないといわれるか」

現八「そのとおり」

 現八は、夜を明かした山の洞窟でのできごとを角太郎に話しました。このとき、妖怪の子が息を吹き返し、現八に手裏剣をなげました。現八がそれを交わしたところ、事情を飲み込んだ角太郎が、そいつを切って捨てました。

 また、死んだはずの妖怪が、本来の化け猫の姿を現し逃げ出そうとしました。角太郎は、それもやっつけてしまいます。妖怪はようやく死にました。みると、船虫がいません。こいつが一番しぶといですね。

 つづく。

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このページは、宝徳 健が2010年4月29日 07:06に書いたブログ記事です。

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