どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝

| コメント(0) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」に格納されています。

 さて、話は、犬田小文吾(いぬたのこぶんご)に移ります。

義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵
礼:犬村大角(いぬむらだいかく) 現八と出会った、妖怪に騙され ていた人
智::犬坂毛野(いぬさかけの) 小文吾が軟禁されているときに助けた女に化けていた犬士
忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
 小文吾は、越後の国の小千谷(おぢや)ということろに犬士を捜してやってきます。

 そこは相撲がさかんなところです。小文吾の大きな体はみんなの注目の的です。そうこうするうちに、小文吾は、ある人に気に入られてその人の家に逗留することになります。

 数日間、逗留すると、小文吾は眼が痛くなり、遂に眼があかなくなりました。その家の主人は、目の病気は肩こりから来るので、あんまを呼んであげましょう」と言いました。

 そして、あんまが来ました。その女はなんと船虫なのです。小文吾がこの家に逗留していると聞いて、小文吾を殺すチャンスを待っていたのです。按摩の途中で、船虫は小文吾を小刀で殺そうとしますが、小文吾に気づかれ、投げ飛ばされて、梁につるされてしまいました。

 そこを通りかかったのは犬川荘助です。船虫と荘助は面識がありません。いつもの通り、船虫は、泣き落として荘助に助けを求めます。だまされた荘助は、船虫を助けます。船虫は助けたお礼に、自分の家に案内します。そこには船虫の男がいました。この女、いったいどこにどれだけ男がいるのでしょうか???

 荘助が夜寝ていると、ひそひそ話が聞こえます。船虫と船虫の男と、その一味が、小文吾を殺す相談をしています。

 荘助は、小文吾が近くに居ることを喜び、すぐにその家を出ました。

 小文吾は、霊玉を眼に当てたら、眼は治りました。そこに荘助が来て、ふたりは再会を喜び合います。

 次の朝、船虫の男一味が小文吾を襲ってきますが、小文吾と荘助の二人が揃っているのです。男達は、さんざんに打ちのめされて逃げていきました。小文吾は船虫も捕まえようと、荘助に案内してもらって、船虫の家を訪れますが、船虫は財産を全部持って逃げた後でした。相変わらず、すばやいやっちゃ。

 さあ、次は、犬坂毛野が出てきて、小文吾と荘助と会います。だんだんそろってきますね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/971

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2010年5月 9日 12:52に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「和歌」です。

次のブログ記事は「豊葦原の瑞穂の国(5月8日の日誌)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。