このシリーズは右のカテゴリー「どの本よりわかりやすい南総里見八犬伝」に格納されています。
私は、サラリーマン時代のある一時期、千葉県の君津・安房を担当しました。そのときに興味を持って八犬伝を読みました。風光明媚、温暖でとてもよいところです。最初はとっつきにくい人ばかりなのですが、慣れると今度は転勤で別れるのが悲しくなるほど、よくしてくれます。
あるガソリンスタンドなどは、お客様とも仲良くなりました。夏は、観光客で道路がとんでもなく渋滞するので、電車で営業にまわります。駅で降りて、そのスタンドに行くまでに、商店街のみなさんが、たくさん声をかけてくれたり、何かをくれたり。飲み屋で会おうものなら、もう仲間! 結婚したときに、女房を連れて行ったら、商店街のお店の人達総出でお祝いをしてくれました。
なつかしいな~。
さて、八犬伝は、いよいよクライマックス。舞台をその安房に移します。
義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵
礼:犬村大角(いぬむらだいかく) 現八と出会った、妖怪に騙され ていた人
智::犬坂毛野(いぬさかけの) 小文吾が軟禁されているときに助けた女に化けていた犬士
忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
私は、サラリーマン時代のある一時期、千葉県の君津・安房を担当しました。そのときに興味を持って八犬伝を読みました。風光明媚、温暖でとてもよいところです。最初はとっつきにくい人ばかりなのですが、慣れると今度は転勤で別れるのが悲しくなるほど、よくしてくれます。
あるガソリンスタンドなどは、お客様とも仲良くなりました。夏は、観光客で道路がとんでもなく渋滞するので、電車で営業にまわります。駅で降りて、そのスタンドに行くまでに、商店街のみなさんが、たくさん声をかけてくれたり、何かをくれたり。飲み屋で会おうものなら、もう仲間! 結婚したときに、女房を連れて行ったら、商店街のお店の人達総出でお祝いをしてくれました。
なつかしいな~。
さて、八犬伝は、いよいよクライマックス。舞台をその安房に移します。
義:犬川荘助(いぬかわそうすけ) 大塚村で蟇六・亀篠夫婦に雇われていた額蔵
礼:犬村大角(いぬむらだいかく) 現八と出会った、妖怪に騙され ていた人
智::犬坂毛野(いぬさかけの) 小文吾が軟禁されているときに助けた女に化けていた犬士
忠: 犬山道節(いぬやまどうせつ) 浜路の兄。不思議な行者。
信:犬飼現八(いぬかいげんぱち) 大塚村の信乃の隣に住んでいた糠助の子供。古河で、 信乃と対決して一緒に行徳に流れていった。
孝:犬塚信乃(いぬづかしの) 大塚村の番作の子供 浜路の許婚
悌:犬田小文吾(いぬたのこぶんご) 行徳の旅籠屋の息子
安房館山城の城主は、ある妖術使いの術によって、里見家当主の第五女、浜路姫をみて、その姫の美しさに魂をうばわれました。里見家に縁談を申し入れましたが断られます。
館山城主は妖術使いと計って、里見家の嫡男を捕え、館山城内に監禁しました。里見城主、里見義成(よしなり:最初に出てきた義実(よしざね)の息子)は、わが子を取り返そうと館山城を取り囲みますが、何しろ嫡男が人質にとられているので、手が出ません。
さて、話は変わりますが、そのころ、隠居した里見義実は、死んだ伏姫(なつかしいですね)の霊をとむらうために、富山に登ったところ、かつて滅ぼした敵の残党五人に取り囲まれてしまいました。
このとき、近くの木陰から、天地に響く声を振り立てて「やあやあ、曲者ども、無礼いたすな。八犬士のひとり、犬江親兵衛(いぬえしんべえ)ここにあり」と走り出てきました。
覚えていますか? 鷲にさらわれたあの小さかった子供です。
でも、今はまことに大きな童子になっています。曲者たちは、一瞬驚いたものの、親兵衛に斬ってかかります。しかし、親兵衛の強いのなんの。五人をたちまちのうちにねじ伏せてしまいました。
義実は大変驚いて、「それでは、お前があのときの子供か? やっと九歳になるはずなのに、十六、七歳にも見えるぞ。こんな深山(みやま)で、誰に養われていたのか?」と聞きました。
親「そのお疑いはもっともです。ぼくがわずか四つの秋、悪者につかまって命も危なかった折、伏姫さまのおかげでこの山につれてこられ。伏姫さまのお墓のある岩窟を住まいとして、姫の神霊によって日夜養われ、教育を受け、何もかもおしえていただきました。だから、七犬士の流浪の苦難もことごとく承知しています」
さて、この親兵衛が活躍します。お楽しみに。
館山城主は妖術使いと計って、里見家の嫡男を捕え、館山城内に監禁しました。里見城主、里見義成(よしなり:最初に出てきた義実(よしざね)の息子)は、わが子を取り返そうと館山城を取り囲みますが、何しろ嫡男が人質にとられているので、手が出ません。
さて、話は変わりますが、そのころ、隠居した里見義実は、死んだ伏姫(なつかしいですね)の霊をとむらうために、富山に登ったところ、かつて滅ぼした敵の残党五人に取り囲まれてしまいました。
このとき、近くの木陰から、天地に響く声を振り立てて「やあやあ、曲者ども、無礼いたすな。八犬士のひとり、犬江親兵衛(いぬえしんべえ)ここにあり」と走り出てきました。
覚えていますか? 鷲にさらわれたあの小さかった子供です。
でも、今はまことに大きな童子になっています。曲者たちは、一瞬驚いたものの、親兵衛に斬ってかかります。しかし、親兵衛の強いのなんの。五人をたちまちのうちにねじ伏せてしまいました。
義実は大変驚いて、「それでは、お前があのときの子供か? やっと九歳になるはずなのに、十六、七歳にも見えるぞ。こんな深山(みやま)で、誰に養われていたのか?」と聞きました。
親「そのお疑いはもっともです。ぼくがわずか四つの秋、悪者につかまって命も危なかった折、伏姫さまのおかげでこの山につれてこられ。伏姫さまのお墓のある岩窟を住まいとして、姫の神霊によって日夜養われ、教育を受け、何もかもおしえていただきました。だから、七犬士の流浪の苦難もことごとく承知しています」
さて、この親兵衛が活躍します。お楽しみに。
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