戦国策

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 中国古代戦国時代の話をたまーに紹介しています。これも、もうすぐ終わります。今は「燕」の国です。

 今日のタイトルは「伯楽の一顧」です。
 蘇代(あの蘇秦の弟です)は、燕王の意を受けて、対斉工作にあたるため、斉王に会おうとして、まず、ある重臣に会って説きました。

「駿馬を売ろうとする男がいました。三日間、市に立ち続けましたが、誰一人として駿馬であることに気づく者はおりません。男は伯楽のところにいって、こう頼みました。『駿馬を売ろうとして三日間市に立っていましたが、誰一人として目にとめる者がおりません。そこでお願いですが、馬のまわりを回ってごらんになり、去りぎわに、振り返ってもう一度ごらんになっていただけませんか・お礼はたっぷりとさせていただきますから』。 伯楽は馬の周りを回りながらつくづくと見つめ、去りぎわに、振り返ってもう一度見つめました。すると、馬の値段は一躍十倍はねあがったということです。今、私はこの男のように、駿馬に匹敵するよい策をもって王にみまえようと願っておりますが、いかんせん、知っている人がいません。そこで、どうでしょうか、私の伯楽になっていただけませんか? お礼のしるしに、当座の費用として、白壁一双、黄金千いつをさしあげましょう」

「承知しました」

重臣は参内して斉王に蘇代を推薦しました。斉王は、蘇代にほれこみました。


 伯楽とは、馬のよしあしを鑑定する人です。

 戦国策は、このように面白いたとえ話がたくさんあります。

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このページは、宝徳 健が2010年5月25日 03:08に書いたブログ記事です。

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