このシリーズは右のカテゴリー「戦後策」に格納されています。
中国古代、戦国時代の人間模様が書かれた「戦国策」を紹介しています。たまらなく面白い。
中国史上最大の暗殺未遂事件です。荊軻(けいか)による秦の始皇帝暗殺未遂事件です。史記にも載っています。
燕の太子・丹が準備を整え、いよいよ荊軻が秦に乗り込む時がきました。
中国古代、戦国時代の人間模様が書かれた「戦国策」を紹介しています。たまらなく面白い。
中国史上最大の暗殺未遂事件です。荊軻(けいか)による秦の始皇帝暗殺未遂事件です。史記にも載っています。
燕の太子・丹が準備を整え、いよいよ荊軻が秦に乗り込む時がきました。
燕の国に秦武陽(しんぶよう)という乱暴者がいました。十三で人を殺したほどの男、まともに視線を合わせる者もいません。太子・丹は、この男を荊軻の副使にしようとしましたが、荊軻は、「あんな小物ではだめだ」と相手にしません。実は、荊軻は、ある頼みとする男を心待ちにしていたのです。でも、日が経つばかりです。
丹はあせり出します。
「行っていただけるとは信じていますが、もはや一刻の猶予もありません。秦武陽を連れて行ってください」
荊軻は、秦武陽では使い者にならないとわかっていますが、もう待てません。遂に旅たつことになりました。
ここで、荊軻が歌った有名な歌があります。
「風は粛々として易水寒し 壮士ひとたび去ってまた還らず」
見送りの人はみんな涙しました。
さあ、荊軻は、ついに秦に着きます。
丹はあせり出します。
「行っていただけるとは信じていますが、もはや一刻の猶予もありません。秦武陽を連れて行ってください」
荊軻は、秦武陽では使い者にならないとわかっていますが、もう待てません。遂に旅たつことになりました。
ここで、荊軻が歌った有名な歌があります。
「風は粛々として易水寒し 壮士ひとたび去ってまた還らず」
見送りの人はみんな涙しました。
さあ、荊軻は、ついに秦に着きます。
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