和歌

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 鰻シリーズ最終回です。

 ふたすぢの 鰻を割(さ)きて 食はむとす うとくなりゆく 斎藤茂吉

 岡井隆という人が斉藤茂吉の鰻好きを詠んだものです。茂吉はほんとうに鰻が好きだったのですね。
 息子が小さなときに、四国の四万十川に旅行に行ったことがあります。夏休みです。行く日になると、台風が来て、最初予約していた宿をキャンセルせざるをえなくなりました。日程を変えて行くようにして、新しく予約した宿に行きました(その前の宿を再予約しようと思ったら満員でダメ)。着いてみると、なんかジメジメして、あまりよくない宿だなぁっていう感じでした。
 夕食の席に向かいました。隣にある、その宿の飲み屋が夕食の場所です。「なんだよこれ」と思いました。でも・・・・

 出てきた料理を食べて、逆の意味の「なんだよこれ!」です。おいしい! 四万十川の食材は絶品のものが多いのですが、こんな小さな、こんな旅館(失礼!)でも出てきて、ちゃんと料理されている。中でも、四万十川の鰻は最高においしかった。また行きたいな~。

 四万十川は、古事記の海彦・山彦の舞台だと言われています。風景を見ているとなるほどねって感じです。

 さて、拙首です。うなぎとは関係ありません。

 満月の 次の日浮かぶ おぼろ月 照らすは人を 欠け続けても

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このページは、宝徳 健が2010年7月28日 06:32に書いたブログ記事です。

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