このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。
カウンセリングには三段階がありました。
①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする
カウンセリングには三段階がありました。
①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする
リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。適切な処理をするために、情報提供とアドバイスがありました。
これがカウンセリングの基本体系です。頭においておくと役に立ちます。前々回から、面接初期の留意事項を勉強しています。
前回は、議論と称賛をやりました。続けます。
③解釈
早期の解釈はクライエントを身構えさせます。レディネス(受け入れ態勢)が育っていないときには、解釈が妥当であればあるほどクライアントは恐怖を感じます。しかしながら、クライアントそのものではなく、たとえば、教育相談に来た親に対して、その子の解釈をするというのは大丈夫です。
解釈は、結局、推論ですので、当たらないことがあります。その場合、クライアントはカウンセラーが理解してくれない、カウンセラーが考えを押し付けたとネガティブな反応を起こすことがあります。要するに、解釈はタイムリーかつ適量であることが大切です。
私たちコンサルタントは、なりたての頃、解釈の失敗をよく犯します。ズバズバ解釈を提供してしまいます。受け入れられることもありますが、そうでないことの方が多いのです。うまく漂うことがとっても大切です。思い出してください、カウンセリングで大切なことは「リレーション」でした。
④診断
ここでいう診断とは、問題行動群に命名することです。「君は結局、登校拒否なんだな」「あなたは○○神経症です」と告げることは、クライアントに「私は登校拒否時である」「私は神経症者である」という自己概念を植えつけます。面接初期ではこれは避けます。
カウンセリングの目的は「行動の変容」です。行動の変容にプラスになることのみを考えることが大切です。
人間行動は自己概念(自分が自分をどう思っているか。一種の自己評価)に左右されます。「自分は神経症者である」と自己を規定すれば、何をしても「どうせ自分は神経症者だから」と否定的になりがちです。
命名するよりは、自分は自分の行動をどう思っているか、そういう行動をとるときの気持ちはどうか、なぜ、いつ頃そうなったと思うかなど、自己理解(今まで気づかなかった自分を意識)する方向に話を発展させる方が「行動の変容」につながります。
どうしても診断が必要なときはプロに任せましょう。
親が子供に「あなたは絵がへたね」と発言したとします。これは子供にとって、ものすごい解釈と診断となって、心の奥深く残ってしまいます。親が子供の人生を制限してしまったのですね。似たようなことは、上司―部下間にも多々あります。カウンセラーの役割を果たす方が、一期一会の精神で、いつも心をニュートラルにすることが大切です。
相手への迎合ではありません。一緒に漂うのです。
③解釈
早期の解釈はクライエントを身構えさせます。レディネス(受け入れ態勢)が育っていないときには、解釈が妥当であればあるほどクライアントは恐怖を感じます。しかしながら、クライアントそのものではなく、たとえば、教育相談に来た親に対して、その子の解釈をするというのは大丈夫です。
解釈は、結局、推論ですので、当たらないことがあります。その場合、クライアントはカウンセラーが理解してくれない、カウンセラーが考えを押し付けたとネガティブな反応を起こすことがあります。要するに、解釈はタイムリーかつ適量であることが大切です。
私たちコンサルタントは、なりたての頃、解釈の失敗をよく犯します。ズバズバ解釈を提供してしまいます。受け入れられることもありますが、そうでないことの方が多いのです。うまく漂うことがとっても大切です。思い出してください、カウンセリングで大切なことは「リレーション」でした。
④診断
ここでいう診断とは、問題行動群に命名することです。「君は結局、登校拒否なんだな」「あなたは○○神経症です」と告げることは、クライアントに「私は登校拒否時である」「私は神経症者である」という自己概念を植えつけます。面接初期ではこれは避けます。
カウンセリングの目的は「行動の変容」です。行動の変容にプラスになることのみを考えることが大切です。
人間行動は自己概念(自分が自分をどう思っているか。一種の自己評価)に左右されます。「自分は神経症者である」と自己を規定すれば、何をしても「どうせ自分は神経症者だから」と否定的になりがちです。
命名するよりは、自分は自分の行動をどう思っているか、そういう行動をとるときの気持ちはどうか、なぜ、いつ頃そうなったと思うかなど、自己理解(今まで気づかなかった自分を意識)する方向に話を発展させる方が「行動の変容」につながります。
どうしても診断が必要なときはプロに任せましょう。
親が子供に「あなたは絵がへたね」と発言したとします。これは子供にとって、ものすごい解釈と診断となって、心の奥深く残ってしまいます。親が子供の人生を制限してしまったのですね。似たようなことは、上司―部下間にも多々あります。カウンセラーの役割を果たす方が、一期一会の精神で、いつも心をニュートラルにすることが大切です。
相手への迎合ではありません。一緒に漂うのです。
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