カウンセリングの技法

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 カウンセリングには三段階がありました。

①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする

 リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。適切な処理をするために、情報提供とアドバイスがありました。これがカウンセリング体系です。

 面接中期の留意点を続けます。

 沈黙の続きでしたね。

 でも、すべての沈黙が動きのある沈黙ではありません。動きのない沈黙、待つ意味のない沈黙もあります。この場合、カウンセラーはその沈黙を解消する動きを積極的に起こす必要があります。

 まず、クライエントが最後に発した言葉をもう一度、ゆっくり(語尾は弱く)繰り返すことです。たとえば「今日は全然話すことがないのです」とか「今日は何時も話す気がないのです」と言ったきりクライエントが黙りこくっている場合に、「今日は全然話すことがない・・・」「今日は何も話す気がしない」と繰り返します。

 すると「全然ないわけでもないのですが・・・」「話さないといけないとは思うのですが・・・」などという返答が返ってきます。このように「繰り返し」の応答をカウンセラーが今期よく繰り返しているうちに会話が軌道に乗ってくることがあります。

 次に、沈黙の原因ではないかと買うウセラーが推察したことを言葉に出してみることも有効です。「何かここで話したことが人に知られるのじゃないかと気になる?」「人に話したところでどうしようもないというような・・・」「こんなことを話せば何か人に笑われるんじゃないかと・・・」「何か言いたいけれどそんなことは言うべきではないと思っている?」などです。

 次々とたたみかけるように言うのではなく、クライエントが反応できるように間をとりながらゆっくり言ってみましょう。

 また、日常会話から入りなおしてみることも有効です。

 沈黙はなかなか奥が深いのです。次回も沈黙についてみていきます。

 

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このページは、宝徳 健が2010年11月20日 08:13に書いたブログ記事です。

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