カウンセリングには三段階がありました。
①リレーションをつくる
②問題の核心をつかむ
③適切な処置をする リレーションを作るために「受容と支持」が必要でした。問題の核心をつかむために「繰り返し」「明確化」「質問」を勉強しました。適切な処理をするために、情報提供とアドバイスがありました。これがカウンセリング体系です。
最終章の「面接技法上のその他の問題」を解説しています。今日から「問題の焦点への敏感性」について解説していきます。
クライエントの中心問題が何であるか早く気づくことが大切です。これには、精神分析の知識を持つことが有効なのですが、私たち素人にはなかなか壁が高いですね。
一番は、恐れずに、たくさんの人と接することです。これまで、私たち素人でも出来るカウンセリングの技法を述べてまいりましたが、このブログに書いたことを参考に、自分の相手に対する接し方を変えて、ブログに書いてきたことを自分で検証するぐらいの気持ちでやってみてください。相手を試すという失礼なことではありません。相手との関係改善をするという気持ちでやってみてください。
人と接することは、自分にとって大いなる勉強になります。でも、自分の我を出しながら接していると、何の勉強にもなりません。「私」という字の辺は、「作物」という意味です。造りの「ム」は、腕を曲げて自分の方に引き寄せるという象形文字です。つまり、作物を自分のものだけにするという意味です。
相手を自分のみの考え方で自分の方に引き寄せようとすると、相手もそう思っていますから、お互いに心に入り込むことが出来ません。ましてや、心が病んでいる人に対して、そんなことをすると、カウンセリングができるわけがありません。
一緒に温泉にでもつかっているような気分で、カウンセリングの基本をすこ~しずつ、実践して、相手とのよい関係を創ってください。
あとは・・・っと。あっ、これは私がよくやってしまうミスですが・・・。
評価的な言葉をなるべく使わないようにしてください。「・・・・・・という悩みなんですね?」「今日は学校をサボってきたのですね・・・・?」「わかっていただきたいことがあるのですが・・・」「なかなかよいことをやっていますね」「よい本をお読みですね」「それはおかしいと思うな」など、相手が「否定されている」という言葉を使うと、なかなかリレーションが創れません。
さらに、こういう言葉を使う人は、自分が使われると過剰に反応してしまいます。自分は平気で使ってしまうのに、それが評価的な言葉であることを知っているので、自分に使われると・・・。
こういうことを避けるためにも、評価的な言葉はなるべく使わないようにしましょう。
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