このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
硫黄島総指揮官・栗林忠道中将 のことを書いた「散るぞ悲しき」を読み始めました。
著者は梯久美子(かけはし くみこ)さん。この方の本ははじめて読みますが、歯切れの良い明快な筆の走りは好感を持って読み進むことができます。
軍人はいいですね。生き方が鮮烈です。彼らを侵略者などと宣う国民がいることは悲しむべきことです。本の内容はまたいずれ。
栗林中将の辞世の歌が載っていましたので紹介します。
国のため 重きつとめを 果たし得で 矢弾(やだま)尽き果て 散るぞ悲しき
仇討たで 野辺には朽ちじ 吾は又 七度生まれて 矛を執るらむ
醜草(しこくさ)の 島に蔓(はび)こる その時の 皇国(みくに)の行く手 一途に思ふ
このような歌を詠むかたが侵略者であるはずがありません。
では、拙首です。
漆黒の 夜空に浮かぶ 三日月を 観て思ふのは うさぎはどこに
三日月の時のうさぎさんは、いったい何をしているのかなあ。
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