誰の意見を聞きますか?②

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 昨日の続きです。斉に人質に取られていた楚の太子が、斉王の条件をのんで、楚に帰り、襄王(じょうおう)として即位したところまででした。

 斉の使いが約束を守るように言いに来ました。

 襄王は、家臣①(ほんとうは名前があるのですが、わかりやすいように)に聞きました。

「斉の使者がやって来て東地要求している。どうしたものだろう」

①「王には、群臣を参朝させられ、みなの者に計略をお聞きになるといいでしょう」

 家臣②が朝廷に入って、王に進言しました。

②「王は、お与えにならねばなりません。でないと、王の言葉に、他国は今後一切耳を傾けなくなるでしょう」

 家臣②が退出し、家臣③が入ってきて言いました。

③「お与えになってはいけません。わが国は土地が広いから万全なのです。東地五百里を割くことは、命取りになります。私に兵をお与えください。守ってみせましょう」

 家臣③が退出し、家臣④が入ってきて言いました。

④「お与えになってはいけません。でも、楚は独力では、斉の猛攻に耐えられないでしょう。与えるふりをしてください。その間に、私が、秦に救援を求めに行きましょう」

 王は考えました。

「ふうむ。三人の意見はどれもがもっともじゃ。どうしたものか」

 王は悩んだ挙句、最も信頼がおける大夫に三人の意見を告げ、どれがいいかを問いました。

 さて、太夫は誰の意見を聞きなさいと言ったのでしょうか~? ♪あなたな~らどうする~?♪

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このページは、宝徳 健が2011年2月18日 23:51に書いたブログ記事です。

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