誰にでもわかる大東亜戦争の真実

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 このシリーズは右のカテゴリー「日本の正しい歴史」に格納されています。  東京裁判が成り立たなくなるためGHQ総司令官 ダグラス・マッカーサーが闇に葬った「東條英機宣誓供述書」を解説し、大東亜戦争が侵略戦争などではなかったという、至極当たり前のことを証明しています。

 今日から「十一月五日の御前会議及びその前後」です。今日はその中の八十三。もちろん歴史の裏話ありです。

八十三

 前に述べた通り私が組閣の大命を拝受したとき天皇陛下より平和御愛好の大御心(おおみこころ)より前に申した「白紙還元」の御諚を拝しました。依って組閣後、政府も大本営も協力して直ちに白紙にて重要国策に対する検討に入りました。十月二十三日より十一月二日に亙(わた)りしばしが連絡会議を開催し、内外の新情勢に基づき純粋に作戦に関する事項を除き、外交、国力及び軍事に亙り各般の方面より慎重審議を重ねました。その検討の結果米側の十月二日の要求を参酌(さんしゃく)して、まず対米交渉に関するよう良案を決定したのであります。

 之は後に十一月五日の御前会議決定となったもので、其の内容は法廷証第七七九号末段とほぼ同様と記憶します。

【歴史の裏話】

 悪名高き「陸海軍大臣現役武官制度」の話でしたね。

 これがなぜ悪名が高いか。予備役ってご存知ですか? 軍に席は置いてあるけど、現役の職務についてない軍人のことです。一旦緩急あれば現役にすぐに復帰する人たちです。予備役の中将や大将を大臣に出来るのであれば、本人の意思さえあればすぐにできます。でも「現役」に限るとなると、例えば陸軍の場合、先日も書いた「三長官」の推薦が必要となるため、陸軍の総意が反映することとなります。

 今の日本のシビリアンコントロールは、真の意味のシビリアンコントロールではありません。だから、背広組みがいばって、制服組の自衛官が思い切って動くことが出来ません。シビリアンコントロールとは、外国と付き合うときに、外交で付き合うか、戦争をするかというのを、文官が決めるという意味です。いったん戦争が始まったら、国際法に抵触しない限り、作戦は軍の管轄下になります。

 ところが、この「現役武官制度」だと、内閣が陸軍の意に沿わない場合、大臣を推挙しなければいいということになります。そうなると内閣は総辞職に追い込まれます。これはシビリアンコントロールになりません。

 この制度は明治以来のものです。どういう変遷だったかを少しずつ解説しますね。悪いところは悪いと言わないとね。つづく

 

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このページは、宝徳 健が2011年3月 7日 06:07に書いたブログ記事です。

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