このシリーズは右のカテゴリー「短編小説」に格納されています。
なんで、こんな記事を書くのかですって? 日本には、素晴らしい地方文化があります。今の学校ではそれを教えていません。日教組が「コスモポリタン」だからです。コスモポリタンは市民運動家と聞こえの良い呼び方をしますが、要は、地方も国もなにもいらない。人間はそんなものに縛られてはならないとするお馬鹿な集団です。ひいてはそれが家族も否定します。それが夫婦別姓制度です。民主党がやろうとしている日本崩壊三施策の一つです。この考えが大きくなるとコミンテルン(共産主義)となります。
菅や仙石をはじめ民主党のほとんどの議員はコスモポリタンです。学生運動をやっていた社会主義左派を、国民は政権の座につけてしまいました。
地方文化をしっかりすることは国を愛することにつながります。そういう心がないと、働いても、会社を愛するという気持ちが生じません。仲間を愛する、顧客を愛するという気持ちが生じません。
すべてつながっています。
日本には、素晴らしい文化・文明があります。
何かを見ながら書いているのかって? もちろんいろいろな本を「確認」しながら書いています。全部覚えているわけではありませんから。このブログの短編小説等のほとんどは、息子が小さいときに、寝物語で話した内容ばかりです。
さて、続きです。
頼光が酒呑童子(しゅてんどうじ)の首を斬り落したところまででした。
ひゅ~るるる~、ひゅ~るるる~。がーーーーーー!!!!!。
頼光に斬り落された首は、空中に高く舞い上がり、大きな口をあけて牙をむくと、頼光めがけて飛びかかってきました。それは、それは、世にも恐ろしい形相で・・・。
そのため頼光のかぶっていた、老人からもらった星甲は、綴りの六枚までが童子の歯でかみくだかれました。でも、最後の七枚目が噛み切れず、酒呑童子の首は力尽き地面に落ちてしまいました。
「神便鬼毒酒のおかげじゃ。そして、この兜のおかげじゃ。あのご老人は、だからこの兜をかぶることを忘れるなとおっしゃったのか」
頼光はしみじみと思い返しました。
酒呑童子を倒し、中納言の娘を助け出した頼光一行六人は、帰途につきました。その時、部下の一人が頼光に聞きました。
「殿、この騒動で忘れていましたが、あの案内をしてくれ、そして、突然消えたご老人方は、いったい誰だったのでしょうか?」
頼光には、わかっていた。
それは、ここに来る前に三つに分かれてお参りした、岩清水八幡宮、住吉、熊野の神々であったのだ。
♪むかし丹羽の大江山
鬼ども多くこもりいて
都に出ては人を食い
金や宝を盗み行く♪
これが有名な、「源頼光の大江山の鬼退治」です。どうでしたか?
実際には、大江山近辺に住んでいる族が京都を荒らしまわったので、源氏の棟梁である頼光がそれを征伐した話のようです。でも、そういうことをこのような物語にするかつての日本人の創造性は素晴らしいですね。
桃太郎の話もそうです。岡山あたりに鉄が産出される山があり、そこを支配している一族がありました。鉄は戦いの武器として非常に重要なものです。それを手に入れたい朝廷が、皇族の一人(桃太郎)に命じてその一族を配下に入れようとした(征服ではありません)話です。鉄を精錬するからその火で顔が赤くなったり、青くなったり変色します。だから赤鬼・青鬼です。記紀に載っています。
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