加賀の潜戸(かかのくけど)

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 あ~、ブログを書いているときは、すっごくストレス解消になります。ブログ、手紙、読書が私の今のストレス解消方法です。旅も好きだけど、最近旅に出てないな~。えっ? 毎日が旅みたいなものじゃないかって? 最近、そんなにあちこち行きませんよ。

 最近は、集中して仕事をすることが多くなりました。仕事も楽しいな~。仕事の合間に三つのストレス解消。とってもいい。もっと時間をつくらないと。

 さて、出雲国風土記から。日本の神話ってほんとうに素敵ですね。日本は世界一高い文化と文明を有します。欧米やロシアや支那が悔しがるはずですね。だから日本はいつも目の敵にされます。国民が「侵略国家」だと思ってくれるのは彼らの思う壺なのに、日本国民がそれに気づいていないだけです。
「おぎゃー、おぎゃー」

「おお、わが子よ。かわいいわが子よ」

 キサカヒメは、今、まさに子を産もうとしていた。「キサカ」とは赤貝のことである。古代の人間は、ユーモラスである。赤貝。まさに女性の大切なところと似ているではないか。桃太郎もそうである。「股(もも)と股をすり合わせて子作りを下ので、桃太郎」である。

 さておき、キサカヒメは大きな岩穴で子を産もうとしていたのであった。ところが、まさに生まれんとするそのとき、親神である弓矢がなくなったのであった。キサカヒメは言った。弓矢はまさに男のシンボルをあらわしている。

「今、私の産もうとしている子が、神の子なら、なくなった弓矢よ出て来い!」

 すると角でできた弓矢が、波に流されてくるではないか。キサカヒメは、生まれたばかりの子に向かって言った。

「これはお父さんではありませんよね」

 そう言って、キサカヒメは、弓矢を捨ててしまった。するとどうであろうか、今度は金でできた弓矢が海のかなたから流されてくるのではないか。キサカヒメは、

「この岩穴は暗すぎる」

と言って、その金の弓矢に金の矢をつがえて、岩穴を射とおされたのであった。そのとたん、岩穴があかあかと光り輝いたのであった。これが、松江市島根町にある加賀の潜戸である。

加賀の潜戸  松江観光公式サイトより  http://www.kankou-matsue.jp/m-miru/nihonkai/page3.html
kukedo1.jpg

 このときお生まれになられたのが、佐太大神(さだのおおかみ)である。
佐太大社公式HPより。http://sadajinjya.jp/?m=wp&WID=4199

sada.jpg

 各地の風土記にもよく似た話があります。いつも出てくるのが矢です。それも金の矢。つまり、立派な男性のシンボルが強い子を産むということなのでしょうね。日本は素敵な国ですね。

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このページは、宝徳 健が2011年4月 9日 23:21に書いたブログ記事です。

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