長い時間電車に乗っていて、持って行った本がなくなって、読む本がなくなりました。中毒症状が起きます。すると、どなたかが忘れて行ったか、捨てて行ったか、週刊ポストがありました。普段あまり読まない週刊誌です。結構面白いものですね。
その中に私の大好きな曽野綾子さんの記事がありました。「昼寝するお化け」というタイトルです。素敵だな。昭和一桁生まれの人間ってどうしてこんなに素敵なんだろう。考え方がまっすぐです。昭和二桁以降生まれは、戦後教育をもろうけています。考え方がまったく違います。
素敵だなあ。曽野綾子さんは昭和6年生まれだから、えっと、今年80歳?でも、ほれています。日本の女はこうでなくっちゃ。
曽野綾子さんが、この記事の中で書いています。
(抜粋)
「第五福龍丸がビキニの原爆実験区域内に立ち入り、乗組員が被爆して、マグロも汚染されたと信じられていたころ、友人から電話がかかってきて「今はチャンスだぞ」と言ったのである。第五福龍丸の事件以来マグロの値段が暴落したので、いつもは高くて買えないトロをしこたま食べているという。『うちも買ってくる』と私も答えた」(抜粋終わり)
このときもマスコミが大騒ぎをしたそうです。ビキニのマグロは日本近海まで来ないので、放射能の危険はまったくなかったそうです。
今回も素人マスコミとわけのわからない学者が、あれやこれや言って、そして、国民が騙されて過剰反応をする。
曽野綾子さんは、今回、クローゼットのプラスチックケースにたくさん水を貯めたそうです。「ヨウ素が混入した水の半減期は八日間だそうで、私はその日、今後さらに悪い状態が続くかもしれないとおもいついて、水(水道水)を八十リットルほど貯めることにした。八日後に飲めば、危険は半分ににあるわけである。十六日後に飲めば完全に安全なのか・・・」とこの記事でおっしゃっています。
なんと素敵な。そして、そんな水を貯めている曽野綾子さんを見て、ご主人の三浦朱門さんは「全く気が小さいなあ」と感想をおっしゃいました。
曽野さんの答えが「そんなこと半世紀もいっしょに暮らしていてわからなかったの?」
人間というのは、こんなに素敵に生きることが出来るのですね。戦前の素晴らしい教育が生きているのでしょう。
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