このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。
健常者には二通りあるところまで前回書きましたね。今回はその二通りの健常者の解説からです。
一つは、与えられた役割をこなすだけの「あたりさわりのない」生き方をしている人です。もう一つは、他の役割に縛られず、自分の個性を発揮したいが思うようにできず、絶えず求道者的な考え方や行動をする人です。
前者の人は不燃型か可燃型なので、E にはむいていません。後者の人は、自然型なのですが、どうしても迷いがあり、燃えたいのだけれど、着火していない状態と考えてください。こういう方々は結構いますね。企業においても、こういう人を見つけて火をつけていくことが大切です。「成長させなければならない」「考え方を変えさせなければならない」と考え、カウンセリング等の心理療法が必要な人や、今回の前者のような人にターゲットの活性化に集中しすぎてしまうと、大変な労力と時間がかかり、改善や改革が前に進まなくなります(無視しろ言うことではありません)。
Eは、火がつきやすい人のためにあると思ってください。Eは、役割に縛られない自分をこの人生で実現したいと願っている健常者のためのものです。つまり自己発見(discovery of self)が狙いなのです。
人間が成長するとは、今まで気づかなかった、気づいていても表現できなかった自分をオープンにしていくプロセスです。そして、一人だけではなく、同じ気持ちを持った仲間と。
カウンセリング等の心理療法も、どうすれば本音で生きられるようになるかということを目指していますが、カウンセリング等の心理療法は、対象がまったくEとは違いますし、Eを実行するのを妨げる、その本人の問題を解決しようとします。
Eは、そのままEからスタートします。
ですから、本来カウンセリング等を受ける必要がある人がいきなりEを行うと心的外傷を受ける恐れがあります。
部下指導でも接客でも同じことが言えます。明るい雰囲気で接してうまく行く場合と、それをうまく行かせるために、解決しておく必要がある人かどうかを見極める場合とをうまく考える必要があります。なかなか困難な作業ではありますが。
さて、Eとはいったい何でしょうか?
コメントする