今日の産経新聞に興味ある記事が載っていました。まだ、自分自身では検証していませんが、記憶にとどめたいので、書いておきます。
各エネルギーがどのくらいの可能性があって、原発の代替ができるかどうかという内容です。ただむやみに「原発反対」と叫ぶのではなく、しっかりと情報を知らないとまたマスコミに騙されますものね。えっ? 産経もマスコミだって? そうです。だから、まだ検証はしていないと申し上げました。検証するためのひとつの材料です。
現在のわが国のエネルギー源
エネルギー 最大出力ワット 円/kWh 供給安定性 環境適合性 可採年数
原子力 4885(万) 5~6 ○ ◎ 85年
太陽光 277 49 ◎ ◎
風力 218 10~14 ◎ ◎
地熱 54 8~22 ◎ ◎
水力 4638 8~13 ◎ ○
石油 4345 △ △ 42年
天然ガス 6157 7~8 ○ ○ 60年
石炭 3795 ○ △ 122年
☆エネルギーに求められるもの:安定供給性・環境適合性・経済効率性
☆日本の原発54基の総出力は4885キロワット時。震災発生時に19基(1679万キロワット時)が定期点検や復旧作業で停止。35基(3214万キロワット時)が稼動。稼働率が60%なので、発電量だけなら2千万キロワット時が他のエネルギーで代替されれば原発をゼロにすることができる。ちなみに日本の原発の割合は3割。フランスは8割。
☆太陽光発電:環境に優しく産業の裾野が広い。一方、発電原価が高い。経済効率性に課題。夜間は発電不可。天候にも左右される。稼働率は低く、導入量の十数%程度。本格導入には電力の流れを供給側と需要側の両方から制御、最適化する次世代送電網(スマートグリッド)が不可欠。リチウムイオン電池やナトリウム硫黄電池などの蓄電池のコスト削減も必要。ドイツは2005年から導入、980万キロワット時。2位スペインで350万キロワット時。原発の代替としては時間がかかる。
☆風力:太陽光と同じ長所・短所。発電原価は太陽光より安い。導入が比較的手軽なので、世界中で増設が進む。支那4473万キロワット時、米国4018万キロワット時、ドイツ2710万キロワット時、スペイン2070万キロワット時。稼働率の課題は残るが、規模は大きく原発代替の可能性は高い。ただ、出力が不安定で蓄電池やスマートグリッドの必要性は太陽光と変わりがない。
☆地熱:日本は世界屈指の地熱潜在能力を持つ。地中の上記でタービンを回し発電をする仕組み。原子力推進の陰に隠れて下火。東北、九州など18箇所にある。課題は開発コスト。上記が得られるかどうかは費用負担が大きい試掘頼み。開発地域によってコストの差が大きい。開発有望地が国立公園や温泉リゾート地にあることも制約条件。しかしながら、日本の地熱資源量は2054万キロワットで原発補完ポテンシャルを持つ。
なるほど~。
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