Eとは何か?

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 このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。このシリーズ、少し間があいてしまいましたね。ごめんなさい。

 でも、面白いですよ。
 Eとは、本音と本音の交流です。ですから、まず自分の本音を知る必要があります。自分の本音を知るということは、自分の本音と対決するということです。これを自己覚知(self awarness)といいます。自己洞察とは違います。洞察というと、行動の原因の意識化を意味します。

 「覚知」とは、自分の今の感情を体験するという意味です。「ああ、疲れた」というものです。感情にひたっています。他人事のように自分を見つめていはいません。洞察だと、「自分は疲れている」となります。

 ところが、自分の本音に気づいても、それを表現しないことには、他人との本音の交流にはなりません。自分の本音を知ったら次の段階にいきます。

 本音を表現するというのは、二つあります。「きれいな青空だなあ」という感じの自己開示と、「本を貸してくれないか」という自己主張です。本音が出せるというのはこの両者ができるということです。

 Eでは、まず、この自己覚知・自己開示・自己主張を訓練していきます。

 よく、組織の中で「もっと、本音で語り合おうよ」という言葉が聞かれることがあります。私はこの表現を、クライアントなどで聞くと、「ドキッ」とします。 この言葉は自己防衛本能の表れで、裏返せば「今は、本音で語り合っていないこと」を強く認め「決してそういう状態にはならない」と主張しています。

 カウンセリングやEは、こういう状態に組織を陥れないためにもとても大切になります。

 次回は、自己覚知・自己開示・自己主張ができた後のEの内容を説明します。

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このページは、宝徳 健が2011年5月16日 06:53に書いたブログ記事です。

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