菜根譚

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 この菜根譚(さいこんたん)いいですね。心がほっとします。今日のテーマは「徳も怨みも、恩も仇も水に流す」です。
「怨は徳に因(よ)りて彰(あら)わる、故に、人をして我を徳とせしむるよりは、徳怨(とくえん)を両(ふた)つながら忘るるに若(し)かず。仇は恩に因りて立つ、故に、人をして恩を知(しら)しむるよりは、恩仇(おんきゅう)を倶(とも)に泯(ほろ)ぶるに若ず」

「怨みと徳は相対的なものであって、怨みがあれば徳があり、徳があれば怨みがある。徳を施そうとすれば、一方で怨みを買うことになる。怨みは徳を施すことによって生じるのである。だから、義を行い徳を施しても、感謝を期待してはならない。それよりも、徳も怨みも忘れることがいちばんだ。
 これと同じで、仇は恩を施すことによって生じる。だから、人に恩を施しても、感謝を期待してはならない。それよりも、恩も仇も水に流してしまうのがいちばんだ」

 どなたかが言っていました。「施した恩は、だたちに忘れ、施された恩は決して忘れてはならない」と。

 私たちはすぐにこの逆をやってしまいます。そして、自分のやったことをひけらかしてはならないという教えですね。

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このページは、宝徳 健が2011年5月17日 09:55に書いたブログ記事です。

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