精算しても清算しない

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 昨日は父の日だったのですね。二時間前ぐらいに息子からメールが来ました。えっ? お前は今どこにいるのか?ですって? 事務所です。 事務所ではもう一人同僚が仕事をしています。

 息子からメールをもらって初めて、昨日が父の日ということを思い出しました。親父になにもしてないや。それにしても、親ばかな私は、このメール一つでもううれしくてたまりません。

 そんなことはいいとして、商売では、お客様との商取引の最後にお金の精算をします。

 取引はそんなに簡単に成立しません。高いの安いの、品質が良いの悪いの。お客様は命の次に大切なお金をなるべく少なくしようとされます。人間というのは、お金を支払うまでは、お金を出すということにとてもストレスを感じます。

 でも、おかしなもので、逆に人間と言う物は、いったんお金を支払うと、よほどの不満や気になることがない限り、支払ったことを忘れてしまう動物なのです。きっと、払う前のストレスを忘れたいのでしょうね。みなさん、ありませんか? もう持っているのに、また同じのを買っちゃった経験は。

 取引のお金を支払うことを「精算」と言います。へたな商売人はこれで終わりです。つまり、お金を精算したと同時に、今までの、お客様との付き合いも「清算」されてしまう人が多々います。こういうお店はリピート率がかなり低くなります。

 上手な商売人は、いろいろな工夫をして、お金を精算しても、人間関係は清算しません。こういう方は、売る側と買う側とか、お店側とお客様とかを超えて、人間対人間の関係を創っています。

 最近、いろいろなお店に行ってとても気になります。精算と同時に清算されてしまっているお店が多くなっていることを。おっと、自分も気をつけないと。夜中のただの独り言でした。

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このページは、宝徳 健が2011年6月20日 00:04に書いたブログ記事です。

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