不幸を振り撒くアングロサクソン・スタンダード

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 私は子供の頃からかなりの漫画っ子でした。今でも、漫画が大好きです。でも、最近の少年漫画とか、そういうのは見る気もしませんが。

 「社長 島耕作」は大好きです。でも、今の島耕作の中で、韓国の電器会社の営業利益が、日本の電器会社の営業利益を全部あわせてもかなわないという内容になっています。サムスンがモデルですね。確かにそうなんですが、うらやましくともなんともありません。

 韓国は、以前、金融危機に陥って(それも民間企業が外国から金を借りまくったから。政府が原因ではない)、IMFの管理下になりました。

 IMFは、このとき、米国型資本主義を韓国に押し付けました。それまでの韓国は、同業種の企業がたくさんあり、国内でよい競争をしていました。それを、IMFは、サムスンやKGや現代などの数社の寡占状態にしました。そして、半分近くまたはそれ以上の外国資本を入れたのです。寡占化した企業は、韓国の需要だけでは大きくなれませんし、外国人の言うことを聞かなければなりませんから、どんどん外国市場に出て行きました。韓国人は幸せになったと思いますか?

 海外に直接投資をする寡占会社ばかりです。国内に投資はしません。つまり、韓国人の労働者や中小企業には恩恵がないのです。また、寡占ですから、当然、国内製品の価格は高くなります。また、政府はこれらの企業を後押しする必要があるので、ウォンを安く誘導する必要があります。すると、輸入品が高くなるので、また物価が上がってしまいます。

 さらに、これら寡占企業があげた利益は、株主配当として、外国人の手に渡ってしまいます。つまり、IMF管理になったら、アングロサクソンの都合の良いように変えられてしまうということです。

 アングロサクソンは、自分たちのスタンダードを押し付けて、これまでどれだか世界を不幸にしたことでしょうか。

 日本に対する、アメリカの年次改革要望書も同じことです。

 TTPもそうです。日本はTTPに参加する必要など、まったくありません。オバマが輸出を倍にすると叫んでいますが、倍になったアメリカの輸出を受け入れる力の有る国が日本しかないから日本を参加させようとしているだけです。製品ならアメリカのもの何かには負けません。でも、医療や法務サービスがアメリカから入ってきたら、日本はガタガタになります。弁護士が、金をもうけるために、訴訟を煽るのがアメリカです。そんなことになったら日本は終わりです。

 韓国はIMF管理に懲りたので、TPP参加は見合わせました。日本も見合せばよい。ではどうするか。アメリカとの二国間FTAで十分です。TPPは、関税などの条件が絶対ですが、FTAは二国間ですから、いくらでも交渉が出来ます。

 マスコミや不勉強な政治家にだまされないようにしましょう。何が「平成の開国」だい。名前と一緒で、NHKのど自慢みたいに失格の鐘をならしましょう。

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このページは、宝徳 健が2011年6月23日 13:28に書いたブログ記事です。

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