マスコミ=不勉強=無責任

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 あの、不勉強なニュースキャスターが、ニュース等でコメントをして世論を誘導するのは絶対にだめです。キャスターは事実だけを述べればいい。

 以前、あるマスコミの人間が私に言いました。「新聞記者をやってよかった。ひとつの記事を書くのに、たくさんの勉強をするからとても役に立った」と。

 私は、彼に言いました。

「思い込みと勉強は違うよ。マスコミの人間は、自分の思い込みを確認するために、自分に都合の良い情報(事実ではない)だけを集めて、思い込みを確認しているだけじゃないのか?」

 彼は黙っていました。いつもあんなに能弁なのに。

 それと、自分たちの言ったことをすぐに忘れて、違うことを言い始める無責任さでしょうか。

 今の現象で言うと、原発と財政再建です。

 お医者さんから以前聞いた話です。タミフルという新型インフルエンザの薬があります。数年前、マスコミは、「そんなに良い薬があるのなら、なぜ使わないのだ」と世論を誤誘導し、タミフルを日本に導入させました。結果、世界の何割かの需要が日本になってしまいました。ところが、タミフルで事故が起きると、「何でそんな薬を使うのか」となりましたね。昨日書いたB型肝炎もそうです。あんなことに国民の税金を使うように世論を誤誘導する。

 さて今回の原発です。マスコミは、はっきりとは言いませんが、もう「原発は悪」「原発はすぐにやめなければならない」という世論の誤誘導を始めました。もし、いますぐ原発を停止して、国民生活と経済が無茶苦茶になったら、そんなこと言ったのも忘れて、「政府は何をやっているのだ」とまた騒ぎ始めるのでしょう。今のキャスターは、もう、原発をやめて当たり前という言い方になっています。ファッショ(全体主義)への誘導という最も危ないことをしています。不勉強な輩が。

 さて、財政再建。NHKは、世論は消費税増税を受け入れているという、誤誘導報道をしていました。キャスターが財政再建のため増税は待ったなしですねというコメントをしていました。ぞっとしました。

 申し上げておきますが、税制体系において消費税は絶対に必要です。私は消費税論者です。税率ももっとあげなければならないでしょう。でも、それは今すぐにではありません。「即」消費税増税論者は「次の世代にツケを残さない」と言います。何を言ってるんだか。今の時点で増税したほうが、次の世代にツケを残してしまうことなど、ほんの少し経済を勉強したらわかることです。デフレギャップがさらに広がり、負債の相対的価値が上がり(つまり、借金の額がどんどん増える)、次の世代に借金を返せない国家経済を引き継いでしまうことになります。

 政府の借金と国の借金は違います。日本は政府の借金はあっても、国の借金はほとんどありません。それどころか、世界最大の債権国家です。それを、キャスターとか何を勉強しているのかわからない識者とかは「先進国で最悪。ギリシャより悪い」などとのたまいます。アホか。

 まだ国民に余力があるうちに、国民のお金を国債で吸い上げて投資をし、デフレ経済を解消し、負債の相対的価値を落としながら、その上で消費税を増税して「政府の」借金を返済していく。これが正しい財政再建の道筋です。

 ただ、国民の余力もそう長くは持ちません。今のタイミングしかありません。でないと、今ある国民の余力が、広がってしまったデフレギャップの中で、ちまちま増税で吸収されたお金で金利だけ払う状態になって、それこそ大変なことになります。

 消費税1%で2兆円しか出てきません。今必要なのは100兆円規模の経済投資です。

 そして、そうやって立ち上げた経済は国家国民のために使う必要があります。TPPでアメリカに吸い上げられてはだめです。支那やロシアの援助に使ってはだめです。

 マスコミに騙されるのはやめましょう。

 国民が正しいことを知ったときに、マスコミが黙ってしまう例があります。田母神さんの例です。当初、マスコミは田母神バッシングをしようと構えました。でも、田母神氏の講演会が連日満員になる状態を見て、あの不埒なまっかっか新聞、朝日新聞まで黙ってしまいました。目を覚まそう日本人。

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このページは、宝徳 健が2011年6月30日 07:15に書いたブログ記事です。

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