でも、唯一の遠出先、帯広出張中はホテルのTVをつけっぱなしにすることもあります。
どうしてこんなに下らない番組ばかりになってしまったのでしょうか。子供のころのTVにはもっと夢がありました。快楽というのは、とても心地いいものですが、人間をバカにしますね。
さて、「下らない」の語源です。
江戸時代、江戸は、何も生産していませんでした。だから、江戸で消費されるものはすべて地方から運ばれました。これを「上りもの」といいます。江戸から地方へはなにも運ばれませんから、「下らない」。これが語源です。
余談ですが、江戸の流行病のひとつに「脚気(かっけ)」がありました。これは、江戸の人間は白米ばかり食べていたので、ビタミンが圧倒的に不足していたからです。
この傾向は明治になっても続きます。特に軍隊でも。おかしいと思った海軍はいち早くパン食を取り入れました。陸軍は、森鴎外をはじめとした軍医が権威主義にとらわれ、「ドイツではそんな学説は発表されていない」と、海軍で実証されていたこの事実を無視します。
日露戦争の奉天会戦で、日本軍はロシア軍を打ち破ります。そのとき、追撃して、ロシアを遠い彼方まで追い出していれば大東亜戦争の時も違った結果になっていました。でも、死傷兵と同じくらいの数、脚気の兵士がいた ので、追撃できなかったのです。追撃船ほど戦果が確保できるものはありません。森鴎外の責任です。
まあいいや。ああ、今日もTVは国民をバカに導くGDP活動をするんだろうなあ。
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