さあ、いよいよ開戦です。東條英機宣誓供述書では、一一〇重臣懇談会という内容になっています。前回の続きです。昭和天皇の平和を愛する心を損なわないように、慎重の上にも慎重を期して首相経験者と原枢密院議長が宮中に集まりました。
昨日、IKさんにお誘いただいて、金美齢さんの講演会を聞きに行きました。御歳77歳でいらっしゃいますが、私には60代前半に見えました。この世代の女性は美しい。特に、国家滅亡の憂き目に哀れ、蒋介石政権からパスポートまで取り上げられた方です。そのご苦労は私たちの想像をはるかに超えています。そのご苦労がまた金美齢さんを美しくしています。話もとても素敵です。
私は、若い女性には、まったく女性というものを感じません。故上坂冬子さん、曽野綾子さん、金美齢さん。きっとこの方々の横に行ったら、胸がドキドキして、一瞬のうちに恋に落ちるでしょう。
よく私は、本当の日本のことなどを語ると「変わった人」と言われたり、思われたりしています。でも、金美齢さんのお話を伺うと、変わっているのは、私ではなく、私を変わっているといっている人だということを確信できます。特に、この国のことにおいては。少なくとも私は国家観のない民主党に投票なんかはしません。
楽しい夜でした。素敵だったな~。かなり離れて聞かせていただきましたが、私はもう彼女の虜です。
おっと、本題に戻します。
この集まりにおいて(御前)において、重臣たちの意見があり、木戸幸一内大臣も陪席しました。この会議の様子は「木戸日記」という一級品の歴史資料に記されています。
客観的事実が書いてあることと、木戸候が、大の軍部嫌いだったので、東京裁判では検事側はこの資料を徹底的に活用しました。
木戸日記にある当日の集まりの内容は、
一、たとえ交渉が決裂しても戦争はせず我慢する
二、ここにいたっては政府の方針通り、戦争するしかほかに選択肢がない
三、長期戦になった場合の懸念
四、自存自衛のためであるならば、敗戦を覚悟のうえでも開戦はやむをえないが、東亜のためであるとしたら、これは危険千万である。
というものでした。東亜のためというは、東南アジア諸国の独立です。当時は世界総アパルトヘイトです。人種差別は当たり前どころか、ホワイトたちの名誉ですらあったのです。
この内容に対して、東條英機首相が応えているものがあります。次回に続きます。
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