このシリーズは右のカテゴリー「親父の生き様 親父のひとりごと」に格納されています。
私の親父(佳男)が、自分の親父(私の祖父:義一)のことをまとめて書いたものを紹介しています。これは、親族一家にひとつ、配られました。配ったのは、平成15年6月7日です。この日は、関西方面の親族の「寳德義一生誕百年祭」でした。
つづきを書きます。
元山府廰勤務のとき、若いお父さんに"めんたい子"の検査をするところに連れていってもらったことがありました。戦後朝鮮から引き揚げてきた人が、博多で"辛子めんたい"(ふくや)を開発していますが、ボクたちにはなにも珍しいものではありませんでした。
樽詰めにしてある"めいんたい子"は、検査(松・竹・梅)の格付けにパスするために、上のほうには形の揃ったものを並べてある。、いままではそれで松・竹・梅が決まったのでしょうが、「そうはいかない」。
お父さんはすごい。腕まくりして、樽の中に手を突っ込む。果たして中のほうから小さい不揃いのものが出てくる。周りはアッと声にならない声を出す。正是とボクは、いつまでもこのときの光景が眼に焼きついていて、いつも話していました。このとき食べた"朝鮮そば"(冷麺のこと)は量が多く食べ残しましたが、たしか正是は平らげています。
つづく
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