このシリーズは右のカテゴリー「親父の生き様 親父のひとりごと」に格納されています。
私の親父(佳男)が、自分の親父(私の祖父:義一)のことをまとめて書いたものを紹介しています。これは、親族一家にひとつ、配られました。配ったのは、平成15年6月7日です。この日は、関西方面の親族の「寳德義一生誕百年祭」でした。
つづきを書きます。
正是がここにいたら「そうだったなあ」と懐かしむ話があります。お父さんは、冬のあの寒い朝、道廰の弓道場に稽古に行きます。お供は、バケツと雑巾を持った正是とボク。板の間の拭き掃除をするのです。火の気はまったくない、冷たいどころの騒ぎではない。
掃除が終わると、ガラス戸を全部閉めて、矢が出る(飛ぶ)ところだけ開くようになっている窓囲いを開けて稽古をはじめます。矢を取りに行くのは、正是とボクです。「弓」はたしかにうまかった。試合で決勝に残ると「金的」といって、直径10cmほどの金色の的に当てる競争をします。これは何度も見ています。
道具にも凝っていました。「小手」というのか、手にはめる皮製のものには、家紋の"ちがい鷹の羽"が捺印されたし、矢を入れる「矢筒}?にも家紋が捺されていました。ある日、佳男やってみろ、と言われて弓を引きましたが、「強い弓」で、全然引けませんでした。
では・・・と、女学生の弓でやらされたが、1本目の矢は、的囲いの上の屋根を飛び越えていき、2本目は、ワンバウンドして的に届かない。3本目は、「ヤレ」と言いませんでした。運動神経のよい正是ならうまくいったかもしれません。
つづく。
掃除が終わると、ガラス戸を全部閉めて、矢が出る(飛ぶ)ところだけ開くようになっている窓囲いを開けて稽古をはじめます。矢を取りに行くのは、正是とボクです。「弓」はたしかにうまかった。試合で決勝に残ると「金的」といって、直径10cmほどの金色の的に当てる競争をします。これは何度も見ています。
道具にも凝っていました。「小手」というのか、手にはめる皮製のものには、家紋の"ちがい鷹の羽"が捺印されたし、矢を入れる「矢筒}?にも家紋が捺されていました。ある日、佳男やってみろ、と言われて弓を引きましたが、「強い弓」で、全然引けませんでした。
では・・・と、女学生の弓でやらされたが、1本目の矢は、的囲いの上の屋根を飛び越えていき、2本目は、ワンバウンドして的に届かない。3本目は、「ヤレ」と言いませんでした。運動神経のよい正是ならうまくいったかもしれません。
つづく。
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