光友會会報

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 出光興産グループのOBの方々で作られている「光友會」というものがあります。
 その光友會が「興産創業百周年記念特集号」という会報を作られました。

 OBの方々の出光や佐三店主の思い出などが満載されています。これは、すごい! 私のような、かつての出光ファンにとっては、たまらないレアものです。

 ある方のご好意によって、おひとついただけました。

出光を出て、初めてわかりますが、「かつて」の出光は、「人の力」というもので、常識では信じられない会社を作っていました。誤解を恐れずに言いますが、「うっとおしい」人がたくさんいて、「不合理なこと」をたくさん言いつけられて、ぶったたかれて、悩んで、乗り越えて・・・。そうでないと、本当の「人の力」による組織なんてできないのですね。そういう人間社会の厳しさから逃げて、「規則」とか「権限の規定」とかいう「人が活用するものに逆に縛られている組織」を作ってしまうのが普通の会社です。

人が二人以上集まると「組織」になります。自分とまったく違う考え方の人間がそこに存在してしまいます。その事実を、真に解決するためには、「規則」や「権限の規定」では無理です。お互いに「うっとおしさ」や「不合理なこと」を乗り越えるしかないのです。乗り越えて、違う考え方を化合しながら、化学反応を起こして、「中って」いく。これが人間社会の作り方です。すぐに規則なんかつくってはだめです。

「年功序列」もいいじゃないですか。その不合理さも大切です。大切なのは、「今の時点の会社発展」ではなく、「将来にわたってずっと存在し続ける人間の集まり」です。

今の苦しさを乗り越える、または、今の業績を上げるためためだけに行われる施策ほど、組織にとってくだらないものはありません。

 出光興産、七つの奴隷解放。1.黄金の奴隷になるな 2.学問の奴隷になるな 3.組織・機構の奴隷になるな 4.権力の 奴隷になるな 5.数、理論の奴隷になるな 6.主義の奴隷になるな 7.モラルの奴隷になるな

 今の出光の経営者は、これ知ってるんかいな?

 なんにしても、すばらしいものをいただきました。私の、人生の宝物がまたひとつ増えました。

感謝合掌

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このページは、宝徳 健が2011年8月27日 20:26に書いたブログ記事です。

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