このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
心の恋人 小野小町の和歌です。
かぎりなき思ひのままに夜も来む夢路をさへに人はとがめじ
「果てしないあなたへの思い―この思いの火のままに導かれて、暗い夜だって、あなたのもとへ来ましょう。夢路までも人は咎め立てないでしょう」
高度な和歌です。「思ひ」の「ひ」に「火」を掛けています。
でも、どうもおかしい。この当時は、通い婚です。男が女のところに通っています。う~ん、これは、小町が、どうやら、男の立場で詠んでいますね。つまり、「おい、男よ。私のことを思って、こうしろよ」ということです。タカピーですね~。
実際に現代にこんな女が目の前にいたら、張り倒すと思いますが、いいの、いいの。小町だから。でも、小野小町は和歌が上手だなあ。和歌の勉強にはうってつけです。
さて、拙首です。
吹き乱る 野分の猛威 人々の かけがえのない 命を奪う
野分(のわき)とは、台風のことです。
和歌山県をはじめ、台風で被害を被られた方々に謹んでお見舞い申し上げます。お亡くなりになられた方々に、心からお悔やみ申し上げます。
私の友人が新宮市にいます。今度一緒に仕事をすることになるかもしれないので、「久しぶりに会えるね。楽しみだね」と話していた矢先でした。お店に浸水。一部機材が使えなくなりました。一般電話が使えないので、インターネットやfaxでの連絡がとれません。物資の輸送も不自由しているそうです。携帯と携帯メールが通信手段です。
がんばってね。
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