このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
奈良県御所(ごせ)市にある、葛城古道を紹介しています。
高鴨神社→高天彦神社→一言主神社→神宮の芝→九品寺→鴨山口神社→不動寺→火雷神社→平岡極楽寺と廻りました。
今日は、当麻坂です。
ここは、兄頼朝に追われて義経が、吉野に落ちていった道です。静御前がその後を追います。あ~、きっと、ここに行くと、二人の息づかいが聞こえてくるんだろうなあ。聞きたいなあ。浸りたいなあ。早く行きたいなあ。
吉野山 峰の白雪 ふみわけて 入りにし人の 跡ぞ恋しき
義経は、険しい吉野の山を静に歩かせることをためらいます。また、今後の、逃亡生活に静をつき合わせたくないと考えます。そして、静に京都に帰るようにいいます。その時、静御前が詠んだ歌です。
吉野山の白い雪を踏み分けて、恋しくて、いとおしくて仕方がない義経様がどんどん見えなくなる。
なんときれいな歌なのでしょうか。
和歌とは他のどの国にも真似のできない、日本が誇る文化です。
では、拙首です。
義経や 静の跡が そこここに 見え聞こえする 葛城の道
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