このシリーズは右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
「続拾遺集」におさめられている、藤原定家の歌です。
神無月 くれやすき日の 色なれば 霜の下葉に 風もたまらず
「続拾遺集」におさめられている、藤原定家の歌です。
神無月 くれやすき日の 色なれば 霜の下葉に 風もたまらず
「日の色」の「色」は色彩というより気色、冬の陽射しの暮れやすいおもむきを詠んでいます。「霜の下葉」は、霜枯れの下葉。朝、草木の下葉に付いた霜が、日
の短さゆえなかなか融けず、葉を枯らしてしまうのですね。「風もたまらず」とは、かなりの数が散り落ちて、下葉がもはや風を吹き留めない、というこ
と。......でも、こんなふうに意味を考えるよりも、この歌から滲んで来るイメージや風情がすごいですね。
では、拙首です。
いつのまにか 夏追い越され すずしさが 人の衣を 一枚増やす
では、拙首です。
いつのまにか 夏追い越され すずしさが 人の衣を 一枚増やす
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