和歌

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 みなさん、奈良の中宮寺に行かれたことはありますか? 法隆寺の隣にあります。
 子供が小さいときに、姉家族と妹が関西に遊びに来ました。私の家族と総勢7人で、法隆寺に行きました。角を曲がって法隆寺が現れたとき、全員が「わっ」とか「おー」とか、言葉を発しました。このお寺は格が違います。荘厳さがまったく違う。別格です。奈良にはこういうお寺が多い。京都の寺よりも奈良の寺の方が好きです。

 その法隆寺の隣に、中宮寺があります。中宮寺に弥勒菩薩像があります(如意輪観音とも呼ばれていますが)。 初めてこの弥勒菩薩に出会ったとき、私は、涙がボロボロでました。感動で、体が固まって、しばらくその場を動くことができませんでした。この世の中にこんなに美しいものが存在するのだろうかと思いました。

(中宮寺ホームページより)
 弥勒菩薩とは、ゴーダマ・シッダールタ(釈尊)の次にブッダ(悟りを開いた人)になることが約束されている菩薩です。菩薩とは、如来(仏)になるために、修行をしている人です。釈尊の入滅後56億7千万年後の未来に姿を現して、人々を救済します。そのために、兜率天(須弥山の上場にある宮殿のひとつ)で修行しています。

 藤原知家が、弥勒菩薩についてこんな和歌を残しています。暁が弥勒菩薩の出現を予言しています。

昔思ふ 高野の山の ふかき夜に 暁とほく すめる月かげ

 日本というのは、なんと美しい国なのでしょうか。

 では、拙首です。

これほどに 人の心を ふるはせる 弥勒の姿よ 大和の姿よ

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このページは、宝徳 健が2011年10月 9日 00:01に書いたブログ記事です。

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