このシリーズは、右のカテゴリー「和歌」に格納されています。
新幹線の中においてある「ひととき」という素晴らしい本があります。その10月号に中西進先生が書かれたいた「たび」という記事がありました。
新幹線の中においてある「ひととき」という素晴らしい本があります。その10月号に中西進先生が書かれたいた「たび」という記事がありました。
旅という言葉の語源は、「給(た)ぶ」から来たものとの一説があるのだそうです。でも、これは偉い人が何かを与えるということで、旅とは、誰が何をあたえるのだろうかと、中西先生は疑問を呈していらっしゃいます。
古い日本語に「たむ」という言葉があるそうです。「たむ」とは廻ることで、万葉集にも、「船が安礼(あれ)の崎 漕ぎ廻(た)み行きし」とか「岡の崎 廻みたる道」とあるそうです。この廻ることこそ、旅の語源ではないかとおっしゃっています。
あかねさす 昼は田たびて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹子(せり)これ
という万葉集の歌(橘諸兄:たちばなのもろえ)があります。「昼は役目(民衆の田をきめること)のために田んぼ廻りをして、公務を終えた夜に田んぼのほとりのセリを積んだ」という意味です。
いいですね~。旅とは、そもそも神様がなさることでした。日本ではその信仰が残っていて、お神輿や山車で神様が移動なさります。
私は旅が大好きです。仕事を引退したら、たっくさん廻ります。
さて、拙首です。
しきしまの 神々宿る 土地土地を 廻みめぐらして 神とふれあふ
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