和歌

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 冬の星空散歩②です。今日は、オリオン座です。
 冬の第三角形の右側ですね。


 オリオン座には、神話がたくさーんあります。ギリシャ神話を少し紹介しますね。他国もこのオリオン座については、とてもたくさん言い伝えがあります。ぜひ、調べてみてください。

(ギリシャ神話その1)
 オリオンは巨人です。そして、海の神ポセイドンの子供です。日本で言えば、さしずめ、スサノオノミコトの子供ですね。誰にも負けない強い力を持った猟師だったのですが、乱暴で、周りのみんなが困ってしまいました。これも、高天原を荒らすスサノオノミコトとそっくりです。その乱暴振りを怒った、大地母神ガイアが、さそりを遣わして、オリオンを毒殺で殺してしまいます。その後オリオンとさそりは、二人とも天にあげられ、星座となりました。オリオン座とサソリ座です。
 
 オリオン座は、冬の空の高いところでいばっていますが、さそり座が東の空から上ると、コソコソと西の空に沈んでいきます。さそりは、名高い狩人のオリオンを一撃で刺し殺したくらい力がありますから、天にあがっても監視つきです。さそり座が天上で暴れた場合には、隣にいるケンタウルスのケイロン(いて座)が射殺することになっています。

 そうよ、わ・た・しは~、さそり座のおんな~。 天の世界のこんなバランスを考えた昔の人は素敵ですね。

(支那の神話)
 支那にも似たような話があります。人間は、純粋になると、同じような思考が働くのですね。ITで、スマホとかゲームをありがたがっている現代人には、絶対にこのような思考は働きません。だって、みんな同じ人工的なもので遊んでいるんだもの。大自然と遊ぶ、人類本来の姿に戻りたい。

 さて、支那の神話です。

 支那の古代に、高辛氏(こうしんし)という人がいました。彼には2人の子供がいて、あるとき、兄弟に争いごとが起こり、ついには、二人が剣をとって戦いが始まりました。そこで、天子は、兄を商の国にうつして「辰の星(さそり座の三星)」を司らせ、弟を大夏の国に移して「参の星(オリオン座)を司らせることにしました。この伝説から「参商かなわず」という言葉ができました。意味は、「友人などが久しく会わないこと」です。支那の古代人も、さそり座とオリオン座が同時に空にいないことに気づいていたのですね。

(では、日本は?)
 「かごかつぎ星(さそり座)」が、「酒ます星(オリオン座)」から酒かすを買って、代金を払わなかったので、いつも追いかけられているという話し。平和の大好きな日本人らしいですね。


(ギリシャ神話その2)
 ものすごく長くなるので、かなり省略します。
 あることで、オリオンは、眼が見えなくなってしまいました。その療養をするために、旅に出ます。そして、眼は治ります。自分の眼を見えなくした男に復習に行きますが、男は逃げてしまったので、それを果たすことができません。あきらめたオリオンは、クレタ島に渡って、月の処女神アルテミスと出会いました。二人は恋をして、しばらくの間、共に暮らします。
 あるとき、自分の狩の腕前をうぬぼれたオリオンは、「俺はこの地上のあらゆる獣をことごとく射止めてみせる」と口走ってしまったのです。これには神々が怒ります。オリオンのうぬぼれをこらしめるために、1匹のさそりを遣わし、オリオンを殺してしまいました。
 アルテミスは悲しみます。アルテミスは神々に頼んで、オリオンを星にしてもらいました。とにかく、オリオンは、こういう理由で、さそりが大嫌いです。

(ギリシャ神話その3)
 クレタ島で、オリオンはアルテミスと出会い、恋に落ちてしまいます。アルテミスもにくからず思っていました。でも、それに腹を立てたのが、アルテミスの兄、太陽神アポロンです。アポロンは、オリオンを殺そうとします。ある日、オリオンが海を渡っているときに、アポロンは海上に突き出しているオリオンの頭に金色の光を吹き付けました。そして、何食わぬ顔で、アルテミスのもとを訪れて、「いかにお前が弓の名手でも、あの波間に漂う金色のものを射抜くことはできないだろう」と言います。怒ったアルテミスは、その金色のものを射抜きます。

 波打ち際にあがったオリオンの亡骸を見て、アルテミスは、自分がオリオンを殺したことを知ります。アルテミスは嘆き悲しみ、自分が天の道を通るときにいつでも見えるようにと、天を見上げて、星座にしたということ・・・・・。あれ・・・・。さそりがいない・・・。まあいいか。

 とにかく、こんなにたくさんの神話があるオリオン座。みんなから愛されたのですね。

 では、拙首です。

 三角の 右に位置する オリオンは さそりが来ると 沈むは西に

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このページは、宝徳 健が2011年10月31日 03:41に書いたブログ記事です。

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