巻頭言だけ紹介しておきます。
【第四十七号:去稚心】
いつもお世話になっております。「士魂商才(しこんしょうさい)」の第四十七号です。第四十七号のタイトルは「去稚心」とさせていただきました。「稚心(ちしん)を去る」とお読みください。
安岡正篤先生に「活学講座」というご著書があります。この本の中に、安政の大獄で吉田松陰と一緒に斃(たお)れた橋本佐内のことが出てきます。安岡先生は、「よく自らの内に真剣に学ぶ者が、もっとも真剣に世の中を動かすことが出来る。だから本当の国家・世界の進歩というものは、必ずもっとも個人的・個性的(今の学校教育で言っている個性ではありません)内面生活を通じて初めて出来る」と、このご著書でおっしゃっています。それを実践した人物として橋本佐内を紹介しています。
「余、厳父の教を受け、常に書史に渉り候ところ、性質粗直にして柔慢なる故遂に進学の期なき様に存じ、毎夜臥衾中(どうきんちゅう)にて涕泗(ていし)にむせび云々(私は父の教えを受けていつも経書や歴史を学んできたが、心が粗雑かつ単純で剛毅精励できないので、学問の進歩を期すことができないように感じ、毎夜、寝床でひそかに泣いていた)」
橋本佐内十四歳のときの言葉です。愕然としますね。橋本佐内は、自分の修養のために5つの指針を立て、誓います。
一、去稚心 一、振氣 一、立志 一、勉學 一、擇交友
十四歳の子供がこれです。子供という言葉を使うと自分が恥ずかしくなります。今回の「去稚心」はここからいただきました。「幼稚な甘えの心を捨て去ること」です。
私たちは、困難に出会うとすぐに「どうしてこうなてってしまったのだろう」と自分以外のことに責任を求めます。すべての原因が自らにあるのに。これが「幼稚な心」です。自分自身、夢に向かってもがいていても、何かがあると、「稚心」がムクムクと頭をもたげてきます。最大の敵です。
十四歳の人間が、この心と考え方を持ち、五十三歳の私が、未だに稚心を捨て去ることが出来ない。戦後の過った教育だけにその原因を求めるのではなく、自分自身が「正しいこと」を勉強し、実践していくという「活学」を追及することが求められています。
自分自身を叩き直すという当たり前のことを自らに言い聞かせるために、今回のタイトルを「去稚心」としました。
かつての日本人とは、すばらしい民族ですね。恥ずかしくなります。今月号もお楽しみください。
感謝合掌
平成二十三年十一月吉日
株式会社 経営戦略室
代表取締役 宝徳 健
【11月25日の食事】
朝ごはん:おにぎり弁当
昼ごはん:チキンカツ
夜ごはん:これから
①私は毎朝、朝のおつとめをします(皇居遥拝、宗像大社遥拝、神棚拝礼):○22/25
②私は毎朝、3つの唱和をします(般若心経、教育勅語、大祓詞):○18/25
③私は毎朝、新しい暗唱を少しずつします(今は、大学と終戦の詔書を完璧に覚える):○6/25
④私は毎朝、定期クライアント先にメールします:○18/25
⑤私は毎日、手紙を1通以上書きます:○15/25
⑥私は毎日、本を5分以上読みます:○25/25
⑦私は毎日、ブログを2個以上書きます:○25/25
⑧私は毎日、仕事の書き出しをチェックします:○25/25
⑨私は毎日、予定の確認と手帳の消しこみをします:○25/25
⑩私は毎晩、三省します:○25/25
⑪私は毎日、和歌を一首以上詠みます:○14/14
⑫私は毎朝、仕事の夢を声を出して読みます:○14/14
(235/280 83.2%)
手紙 150通以上 123
読書 10冊以上 7冊
新規提案 20個以上 7
新ビジネスモデルづくり20個以上 4
士魂商才:11月号:○
※一日出かける日は、を1つ、半日出かける日は、2つ、一日事務所にいる日は3つ以上の未決懸案事項をやります。:3つやりました。
【毎週やること】
週計画・週検証(毎週土曜日近辺にやります)
11月5日:○、11月11日:○ 11月21日:○ 11月25日:○
【期日目標をひとつ】
年内に、「活学講座 安岡正篤著 致知出版社」を10回読みます。
コメントする