和歌

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 もうすぐ新年ですね。面白くなくなった紅白も、少しだけみました。井上真央ちゃん、よかったね。

 それにしても、スマップは何であんなに歌がへたくそなのでしょうか。どんなに歌が下手な人間でも、20年も歌ってたらたいていはうまくなりますよね??? 歌っていて自分たちで恥ずかしくならないのかしら???まあいいや。

 NHKの坂の上の雲の香川照之さん、すばらしい演技でしたね。西田敏行さんと香川照之さんは二大俳優だと思います。正岡子規をあんなに上手に演じられるのは、香川さんしかいないのでは? 最後なんか本物を観ている感じでした。

 私は正岡子規が大好きです。
 正岡子規に「歌よみに与ふる書」という著書があります。シリーズで紹介します。

 これは明治31年に発表されました。それまで「古今集」が和歌の聖典とされてきましたが、この価値観をぶち壊したのが、正岡子規です。万葉の歌風を重んじ、現実写生の原理を究明した正岡子規の和歌論は、和歌の改革が漲っています。

 鎌倉幕府三代将軍 源実朝を絶賛しています。実朝の和歌を絶賛しているのではなく、実朝自身を絶賛しています。

 実際に「歌よみに与ふる書」は、かなりの口語体で書かれているので、現代語訳(お恥ずかしいですが)に私が挑戦します。

「近来の和歌は、全く駄目である。正直に言うと万葉以来、実朝以来、和歌は全く駄目になっている。実朝は三十歳足らずで、いざこれからというときに、敢無い最期を遂げられて誠に残念である。実朝があと10年の生きていたら、どんな名歌をたくさん残したか予想もできないぐらいである。とにかく、実朝は第一流の歌人である。柿本人麻呂とか、山部赤人とか、紀貫之とか、藤原定家など、まったくお話にならない。実朝には毅然とした自己の本領があり、どんな山よりも高く、どんな月日の光にも勝るとも劣らない。私など、畏れて膝を屈してしまう」
 
 とっても長くなるのですが、和歌を学ぶのにこの本は避けて通れないので、口語訳への挑戦も含めて、書いてみますね。つづきは明日。

 さて、拙首です。

新しき 歳を迎へて わが君の 御代が永きに 千代に八千代に

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このページは、宝徳 健が2011年12月31日 23:45に書いたブログ記事です。

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