不安との付き合い方

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 人はなぜ不安を感じ続けるかでした。
①不安になっていれば、解決策が見つかるかもしれない
②何も見落としたくないから不安になる
③不安になってもう少し考えたら、答えが見つかるかもしれない
④思いがけない目に遭いたくないから不安になる
⑤自分は責任感のある人間でいたいから不安になる

 などでしょうか。ある意味不安が役立っている人からすれば、なかなか不安を捨てることはできません。

 では、不安はどこからくるのでしょうか? なんと、心配性の人で、最近何か恐ろしい目に遭ったという話をする例はほとんどないそうです。それどころか、今まであまり変わって経験をしたこともなく、少なくとも最近はトラウマになるような出来事もなく、大きな喪失感を味わったわけでもありません。今までの環境が大きな影響を及ぼします。いくつか紹介します。

Ⅰ 親の影響

【トラウマ】
慢性的な心配性な人は、子供の時に身体的危害を加えられるなど、大きな精神的なショックを受けていることが多いものです。でも、大人になってまで、虐待の心配をする必要はありません。でも、こういう方々は、自分を動揺させることは考えないようにしているので心配性になります。最も恐ろしいことを考えたくないために、何か別のことを心配するということだそうです。自分の感情から目をそらすために、不安を利用するということです。

【心配性で過保護な両親】
心配性の人は、その両親も心配性です。子供は、心配する親とまったく同じように心配してきた可能性があります。心配性の人の母親は過保護なことが多く、危険に満ちた世界から何とか子供を守ろうとしてきました。「危ないから遅くまで外にいてはだめ」「手袋を忘れずにね」「道を渡るときは左右をよく確認して」・・・。これらの言葉には、常に油断してはならない、状況を良く把握しろ、という意味が込められています。こうした過保護な母親は、温かみに書ける場合が多いものです。支配的に押し付けがましくするだけで、あまり愛情表現はしません。すると子供は「周りは危ないことだらけだし、自分も出来が悪い(なにしろお母さんがいちいち口を出すぐらいだから)。でも、助けを求めたくても、安全で居心地の良い場所なんてどこでもない」と考えます。

 まだまだあります。つづく。

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このページは、宝徳 健が2012年1月 9日 06:50に書いたブログ記事です。

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