不安との付き合い方

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 不安がどこから来るか、という原因の二つ目不安には一理ある」を一緒に学習しています。前回の続きです。
【不安は、不確実な部分を少なくする方法だ】
 いつも確実なことを知っておきたいという人は、よくこういう言葉を口にします。「本当はよく知りません」「それは起こり得ます」「いつでも可能性はあります」「まだ確信が持てません」。でも、内心では、はっきりしたことがわからない状態は耐えられないと思っています。

 心配性の人は、あいまいな状態は我慢できません。はっきりしないが良い結果になりそうな状況より、むしろ悪い結果がはっきりわかっている方がいいのです。情報を集め、あらゆる手を考えておけば、事態が悪化しない方法を思いつき、不確実な部分を少なくすることができると信じています。当然、そんなことをしたら、物事が思い通りにならないと痛感することにもなり、前よりもっと不安になります。

 それでも、自分は必ず最後に答えを見つける、あるいは、すべてをはっきりさせる方法を思いつく、理想的な解決方法が見つかる、そんなふうに思い込んでいます。このように、不確実な部分をなくそうとすると、ストレルがたまるだけです。すべてをはっきりさせることなど不可能なのです。

 慢性的な心配性の方の考え方を列挙してみます。

★すべて確実にしておけば、痛手は小さくと済むだろう
★もっと自信を持つために、安心感を手に入れたい
★できるだけ多くの情報が欲しい
★行動を起こすまで、いくらでも待つ
★確実なことを知っておく必要があると思う
★自分がはっきりとわからないことは悪い結果になるに違いない
★何か解決策が見つかっても、その方法であらゆる問題が確実に解決するのか疑問に思う。もし、そうでないなら却下する
★不確実な部分のまったくない完璧な解決策を見つけるため、心配し続ける
★不確実な点が残っていると、さまざまな脅威やコントロールの欠如、ミス、後悔につながる

 でも、冷静に考えれば、不確実というのは、実は当たり障りのない状態なのです。
 ここはちょっと長くなるので、次回につづきます。

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このページは、宝徳 健が2012年1月29日 06:48に書いたブログ記事です。

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