和歌

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 正岡子規の「歌よみに与ふる書」を現代語訳しています。今は「五度(いつたび)歌よみに与ふる書」です。
「心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花

 この躬恒(みつね)lの歌、百人一首にあるので、誰でも口ずさむと思うが、一文半の値打もない歌である。この歌は嘘の歌である。初霜が置いたくらいで白菊が見えなくなることを気遣いすることはない。つまらない嘘をつくから、つまらない歌になり、上手な嘘はまだ面白いものだ。例えば「鵲(かささぎ)のわたせる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける」は面白い。躬恒のは些細なことをやたら大仰に述べただけで、趣のかけらもないけれど、家持の歌は全くないことを空想で現しているので面白い。嘘を詠むなら全くないこと、とてつもないことを詠むべきである。だから、正直に詠むのがいいのである。スズメが舌を切られたとか、タヌキが化けたなどの嘘は面白い。今朝は霜がふって白菊が見えないなど、真面目らしく人を欺く嘘は、極めて殺風景である。」

 この続きが面白い。明日書きます。

 では、拙首です。

ITが 世の中乱せば 乱すほど 人の脳力 これほど落ちる

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このページは、宝徳 健が2012年2月 3日 08:49に書いたブログ記事です。

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