不安との付き合い方

| コメント(0) | トラックバック(0)
 このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納されています。

 今日から、【不安がやる気を起こさせると思いたいために心配する】です。
 不安が自分を鼓舞し、仕事が片付くと考える人がいます。私もそうです。経営者はたいていそうではないでしょうか?

 受験生など、不安に突き動かされて一生懸命勉強をします。だから「もっと不安を感じなければならない」と考えます。試験が心配だから勉強をするのですね。人間関係に悩みがある人は、関係を良くする努力をします。健康や外見が気になる人は、病院に行ったり、運動をしたり、ダイエットをしたりします。

 「もし不安を感じていなかったら、怠け者になっていた」「きっと何も片付けられなかったのでなかったか」「デブになっていたのではないか」などなど。

 確かにある程度の不安や居心地の悪さがやる気を起こさせることもあります。でないと、面倒な勉強をしたり、気の進まない仕事をしたりはなかなかできないものです。

 不安は、まったく違う二通りの使われ方をします。ひとつは「防衛的悲観主義」です。防衛的悲観主義の人は、自分の業績を心配するために、もっと不安を感じて、もっと一生懸命仕事をしたいと考えます。つまり、気を緩めたくないのです。防衛的悲観主義の人は、自分を過小評価し、準備不足なので心配だと言ったりします。ところが、実際は人一倍働いて、結局は準備万端なのです。防衛的悲観主義の人が、気分転換をしたりして不安を抑えると、確かに試験でよくない成績を取ったりするものです。

 貿易的悲観主義の人とは反対に、うつ状態の人や過度の心配性の人が不安に陥ると、集中力がなくなり、問題を避け、ぐずぐず先延ばしにし、記憶力も低下します。極度の不安は、その人の能力を低下させ、わずらわしさや疑念を感じさせ、パニック状態い陥らせます。自分は心配性だが、防衛的悲観主義者ではないという人の場合は、不安が原因で、試験で実力が発揮できなかったり、もめごとを起こしたりすることになります。

 さて、次回は、不安の正体を知るのまとめをします。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/3314

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2012年2月16日 09:41に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「国語の問題(2月15日の日誌)」です。

次のブログ記事は「民事信託の機能」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。