不安との付き合い方

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 このシリーズは右のカテゴリー「心理学」に格納さています。

 このシリーズは「論理療法」という心理学に基づいて書いています。論理療法 は、しっかりとやれば自分を変えることができます。でも、いきなり「変える手法」から取り組んで失敗するケースが多々あります。だから、この「不安」とい うものの正体が何かということをじっくりと書いています。

 「人はなぜ不安になるのか」というパートの「不安に対する最悪な対応」という章を現在は解説しています。

 そのなかの心配性の人が取り組んでしまう「まったく効果のない12の方法」の第2番目の方法です。ここは長いので何日かに分けて。
【思考を停止しようとする】
 心理学に「思考停止」という言葉があります。数日前に書いたゴムバンドの話です。だから、セラピストがあの方法をアドバイスしました。

 否定的な感情や好ましくない思考を抑圧し、取り除く方法を「思考停止」といいます。こうすると不安が軽くなると思われているのですが、逆に、思考は停止するどころか、かえって、「思考の反発」が起きて、結局不安は悪化します。

 こういうことをやってみてください。
「目を閉じてリラックスします。真っ白いクマを思い描いてみてください。毛がふさふさしたかわいいクマです。はっきり思い描けたところで、今度は、10分間、そのクマのことを考えないようにします。絶対に白いクマのことを考えてはいけません」

 どうです? これはデヴィッド・ウェグナーという心理学者が考え出した実験です。思考を抑圧しようとすると、その思考が後からかえって増大するというものです。10分間の思考停止で、白いクマがかえって頭から離れなくなります。

 では、思考停止が心配性の人にどのような影響を及ぼすかを次回解説します。

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このページは、宝徳 健が2012年2月25日 07:41に書いたブログ記事です。

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